低コストで業務アプリを提供するSaaSの稼働基盤を構築 absonne/アブソンヌで信頼性・安定性・継続性・拡張性を高める

パーパス株式会社様(旧社名 高木産業株式会社)

プロジェクト概要

背景

・LPガス販売事業者向けの業務支援システムをSaaSで提供することを検討
・小規模なSaaSから開始し、ユーザー数に合わせて拡張する計画

ソリューション

・新日鉄ソリューションズのクラウドサービス「absonne」
・クラウドサービスに関する高い技術力

成果

・小規模なクラウドで事前に問題点を解消したため、本サービスを順調に開始
・応答速度や安定性の高いSaaSを効率的に実現

  • ガス事業者向け業務支援サービスをSaaSとして提供

    パーパスは、住宅用ガス機器などの製造・販売を中心に、多様な事業を展開している。同社は、業務支援システム「Profit Navigatorシリーズ」をLPガス事業者向けに売り切り型で提供しているが、2007年夏ごろに新戦略の検討を始めた。頻繁に変更される法規制に対応して、導入コストを下げられるよう、システムをSaaSとして提供しようというのである。パーパスはプロジェクトチームを発足させ、情報収集や事業モデル作成に取り組むと同時に、SaaSのシステム構築に秀でたITパートナーを求めた。

  • 高いクラウド技術力を備えたNSSOLのサービスを基盤に採用

    パーパスが選んだのは、新日鉄ソリューションズのクラウド・コンピューティングITインフラサービス「absonne(アブソンヌ)」であった。absonneはユーザー数の増加に合わせてシームレスな拡張が可能で、システム規模に比例した月額制でIT 基盤を利用できるのが大きな理由だ。

    契約は2008年12月に締結され、パーパスはすぐに、同社のアプリケーションを載せて提供する基盤の開発をスタート。基本設計を経て、詳細設計を終えたあと、サーバーの引き渡しを受けて、アプリーションをセットアップした。基盤構築と並行してアプリケーションのバージョンアップを進めることで、SaaSである「Profit Navigatorシリーズ クラウドAZタワー」は、2009年9月に予定通り稼働を開始している。

  • 応答速度の高いシステムは、ガス事業者の関心を集める

    プロジェクトが順調に進んだ理由はいくつかあるが、パーパスは小規模クラウドシステムによる検証で、問題の半分以上を事前につぶせたことが大きいと感じている。
    「侵入検知や監査証跡取得などのセキュリティ機能を中心に、様々なテストを重ね、乗り越えるべき壁が見つかっても、検証中にクリアできました。クラウド環境に載せるため、アプリケーションを改造する必要もありませんでした」(情報システム部SaaS推進室主任技師)。

    アプリケーションの改造はWindows環境のCitrix XenAppを活用して不要にした。新日鉄ソリューションズは、この基盤製品について日本で最大級の成功実績がある。実際に、本稼働に入ったクラウドAZタワーの応答速度への満足度も高い。サービス提供時間についても24時間365日を実現している。また、情報漏洩対策については、操作ログを取得する仕組みを導入するなど、考えられる対策で最も良いものを使って一段と強化した。

コアテクノロジー

absonne(HaaS)、IDS、Oracle、Citrix XenApp

システム概要

●absonneが提供する主な基盤とサービス:
ミドルウエア、OS、WAN、ネットワーク、ハードウエア、データセンター、基盤エンジニアリング、運用エンジニアリング、運用サービス

パーパス株式会社様(旧社名 高木産業株式会社)

本社:静岡県富士市西柏原新田201
創業・設立:1946年・1952年
資本金:12億5000万円(2009年2月現在)
従業員数:1400名(2009年2月現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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