ネット上でフルバンク・サービス提供を目指す多彩な商品展開を支援する自由度の高いシステムを1年で開発

住信SBIネット銀行株式会社様

プロジェクト概要

背景

・開業時から目指すフルバンク・サービス提供
・ローンや為替などのシステムを同時に短期間に開発する必要あり

ソリューション

・実績のあるパッケージを導入
・金融業務に明るい開発スタッフ

成果

・仕様変更に柔軟に対応し、納期厳守
・自己評価レポートで品質を高度に管理

  • 安定性の高いシステムを短期間で稼働させる必要

    住信SBIネット銀行は、住友信託銀行グループとSBIグループが共同出資し、2007年9月24日に開業した。オンラインバンクながら、現実の銀行と同様に与信/受信/決済の3大業務を提供する。
    2社の提携発表が2005年10月。準備調査のための合弁会社の設立が2006年4月だったため、準備期間は決して長くはなかった。各種システムのうち、住宅ローンなどの証貸ローンシステムと、為替などの市場系システムの導入を担当したのが新日鉄ソリューションズである。
    証貸ローンシステム担当マネージャーは「基本機能の充実と安定性に加えて、返済方式などを自由に設計できる柔軟性を求めました」と振り返る。一方、市場系システム担当マネージャーは「各部分で十分な業務ができることはもちろん、一度入力したデータをそのまま別の業務で使える仕組みにすることで、効率化や正確さを追求しました」と語る。

  • 信頼性/柔軟性/実績を兼ね備えたパッケージとパートナー

    同行が選んだのが、証貸ローンシステムでは「eSCOFI」、市場系システムでは「TSSummit」というパッケージである。
    証貸ローンシステム担当マネージャーは「eSCOFIには、その前身に住友信託銀行への導入実績があったこと、さらに商品追加時の対応が柔軟なことが決め手になりました」と語る。
    システム第1部マネージャーは「TSSummitはカスタマイズの必要性が低く、導入実績が豊富な点を評価しました」と語る。さらにこうした機能以上に、大きなポイントが人材だったという。「新日鉄ソリューションズには、金融業務関係のシステム構築経験者が多く、業界の専門用語が飛び交うプロジェクトもスムーズに進められると考えました」

  • スケジュールの変更にも柔軟に対応

    2006年夏から秋ごろにかけて構築プロジェクトは急ピッチで進んだ。カスタマイズのほか、勘定系やWeb取引システムなどとの連係についても開発を行う必要があったが、新日鉄ソリューションズはそれらにきめ細かく対応した。
    「仕様を変更/追加したときもスケジュールを大きく変えることなく対応していただいています」(市場系システム担当マネージャー )。
    システムの品質向上についても新日鉄ソリューションズの対応は記憶に残ったという。「品質の自己評価レポートをテスト・カテゴリごとに提出するなど、我々が納得するレベルでの管理活動を行っていただきました」(証貸ローンシステム担当マネージャー )。

コアテクノロジー

業界トップクラスの業務知識、多数の導入実績を持つパッケージのノウハウ

システム概要

●主なアプリケーション
 e S C O F I(証貸ローンシステム:住宅ローン、諸費用ローンなど)、T S S u m m i t(市場系システム:為替・資金、有価証券、デリバティブ)

住信SBIネット銀行株式会社様

本店:東京都港区六本木1-6-1
設立:2007年(1986年住信オフィスサービス)
資本金:200億円(2007年9月24日現在)
従業員数:140名(2007年9月24日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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