顧客との関係強化とコスト削減を目指し 分析システムのデータベース基盤を刷新
プロジェクト概要
背景
グループで推進するデジタル戦略のもと、新しいデータ活用に挑戦しながら、既存システムのコスト削減を目指している。この一環として、分析系システムの核となるデータベース(DB)基盤の刷新を計画した。
ソリューション
DB基盤として導入していたDWH専用機をOracle Exadataにリプレースし、関連アプリをOracle Exadata向けにコンバージョンした。DB構造・仕様の違いにより想定外の問題が多数発生したが、粘り強く解決していった。
成果
予定通りに移行プロジェクトを完了。Oracle Exadataにリプレースしたことで、システム運用コストを30%削減するとともに、新しいデータ活用施策にタイムリーにトライアルしていけるDB基盤を整備した。
-
分析ニーズの多様化に対応するため、DB基盤の刷新を計画
国内最大の百貨店グループであり、海外も含め58店舗を構える三越伊勢丹グループ。
三越伊勢丹システム・ソリューションズは、同グループのIT機能会社としてデジタルトランスフォーメーション(DX)をけん引している。
デジタル戦略に重点投資する三越伊勢丹グループの方針を受け、同社は2017年下期から「DWHリプレースプロジェクト」の検討に入った。三越伊勢丹の従業員など延べ8000人が日々利用する「MD情報分析システム」と「顧客情報分析システム」のDB基盤を、従来のDWH専用機から汎用性・発展性に優れるOracle Exadata Database Machineに刷新する。狙いは、新しい分析ニーズに応え、マーケティングや機械学習などのツール/サービスと連携を強化しながら、コストを削減することだ。 -
アプリケーションの改修に難航するも予定通り完了
同社は2018年2月、DWHリプレースプロジェクトを始動した。DB基盤をリプレースする際の前提条件は、アプリケーションの機能とパフォーマンスを従来通りに維持することである。
しかし、従来のDWH専用機とOracle Exadataの構造・仕様に関する違いが想定以上にあり、アプリケーションに含まれるDBアクセス部分のコンバージョンやパフォーマンスチューニングの難度が非常に高かった。この課題に対し、三越伊勢丹システム・ソリューションズと日鉄ソリューションズ(以下、NSSOL)はともに粘り強く対処を重ね、パフォーマンスチューニングにおいてはNSSOLのOracleスペシャリストが支援するなどして困難を乗り越え、当初の計画通り2018年11月に新システムを稼働させた。 -
発展性のあるDB基盤が完成、運用コストは30%削減
三越伊勢丹システム・ソリューションズは、新しいMD情報分析システムと顧客情報分析システムで従来通りの機能・性能を実現しつつ、DB基盤の運用コストを30%削減した。また、DB基盤を汎用性・発展性の高いOracle Exadataに入れ替えたことで、幅広いツールやサービスと容易に連携できるようになり、多様なデータ活用ニーズに応えるための環境を整えた。
同社は今後、NSSOL、日本オラクルと協力しながら、DWH専用機をOracle Exadataにリプレースするソリューションを提供する計画だ。DWHリプレースプロジェクトで得た貴重な知見の蓄積を活用し、同様のリプレースやOracle Exadataへのシステム集約を検討しているグループ外の企業を支援していく。
コアテクノロジー
トップクラスのOracleデータベース活用ノウハウ
システム概要
●サーバー:Oracle Exadata Database Machine
株式会社三越伊勢丹システム・ソリューションズ様
本社:東京都中央区晴海1-8-12
設立:1968年
資本金:9000万円(2018年3月31日現在)
売上高:160億4000万円(2018年3月期)
従業員数:348名(2018年12月現在)