住宅ローンの商品力強化を目指し「電子契約」で利便性とスピードを追求

株式会社みずほ銀行様

プロジェクト概要

背景

住宅ローンの契約業務において、紙の書類を使用することなく、インターネット上で手続きを完了できる非対面型電子契約の導入を検討していた。狙いは契約のスピードアップと利便性向上により商品力を高めることだ。

ソリューション

複数人との契約に対応し、制度上の要請に応える機能やなりすまし対策などのセキュリティーにも優れていることから新日鉄住金ソリューションズの「FINCHUB@absonne」を採用し、約半年の短期間で導入を完了させた。

成果

すでに電子化していたローン審査業務と併せて、紙の契約書類を一切使用しない非対面型の契約システムを実現した。お客さまの手間を減らして利便性を高め、契約に必要な期間も短縮している。

  • 住宅ローン商品の競争力を高めるために電子契約を検討

    日本を代表するメガバンクである、みずほ銀行。事業戦略の一つとして「FinTech」の活用によるサービス拡充を掲げる同行は、2014年12月より個人向けのネット住宅ローンサービスの提供を開始している。
    電子契約の導入を検討し始めたのは2016年のことだ。従来は書類を手書きで作成したり、郵送でやり取りしたりするなどの負担がお客さまとみずほ銀行の双方に発生していたが、電子化によって大幅に削減することを目指した。住宅ローン業務のうち、事前審査のネット化は実現済み、正式審査のネット化については2017年春に向け構築を始めていた。残る契約手続きを電子化することで、手続き全体のスピードアップと利便性向上を図り、ネット専業銀行が台頭する住宅ローン市場で競争力を強化したいと考えた。

  • FINCHUB@absonneにより、約6カ月で電子契約を実現

    みずほ銀行は、複数の電子契約サービスを検討した結果、新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)の住宅ローン・法人融資業務向けの電子契約サービス「FINCHUB(フィンチューブ)@absonne(アブソンヌ)」(以下、FINCHUB)を選定した。なりすまし防止などの高いセキュリティーを担保しながら完全非対面での複数人契約を実現できる点や、導入を検討するためのサポートが充実していた点などが評価された。
    導入プロジェクトは2017年1月に始まった。NSSOLは電子契約における豊富な知見を基に的確な提案で課題解決を支援し、みずほ銀行のノウハウを組み込みながら約6カ月で電子契約システムを構築。カスタマイズを極力行わずに標準機能を活用することで、将来の法改正など環境の変化にも対応しやすくした。

  • 書類記載の手間がなくなり、記入ミスに伴う再送付が不要に

    住宅ローンの審査から契約までのすべてをインターネットで実施できる環境が整ったことで、契約までのスピードと利便性が向上した。新システムでは、これまでお客さまが記入していた契約書類をみずほ銀行側でプレ印字し、お客さまはその内容を確認のうえ、電子署名を付与するだけで契約手続きが完了する。
    この新しい電子契約システムによってお客さまが契約書に必要事項を記入・捺印する負担が減るほか、記入ミスや押印の不備に伴う書類の再送付や修正作業などがなくなる。お客さまにとっての利便性を高めながら、みずほ銀行側の業務負荷も軽減できた。郵送コストや印紙コストも削減できる。今後は、申し込み手続きと本人確認手続きのさらなる利便性向上を検討中である。

コアテクノロジー

電子契約、電子署名、JCAN電子証明書

システム概要

●住宅ローン・法人融資業務向け電子契約サービス:FINCHUB(フィンチューブ)@absonne(アブソンヌ)

株式会社みずほ銀行様

本店:東京都千代田区大手町1–5–5
発足:2013年
資本金:1兆4040億円(2017年3月31日現在)
従業員数:2万9848名(2017年3月31日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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