キャリアネットワーク統合運用基盤

通信キャリアのネットワークシステム運用業務をプロセスとシステムを統合し、タイムリーに管理、運用する基盤を構築します。

通信インフラは、人々のビジネスと生活の基盤であり、数分のサービス断も許されない高品質なネットワーク運用が求められます。一方、継続的なスマートフォンのトラヒックの増加といったようなビジネスからの要求にこたえるため、日々数多くの機器の増設やネットワーク設定の変更が実施されており、システム構成を正確かつタイムリーに、把握し理解すること自体多くの困難が伴う状況が生まれつつあります。
こうして複雑化したネットワークシステムを、24時間/日×365日 安定して稼働させるために運用業務を高度化する必要があります。日鉄ソリューションズでは、10年以上に渡り、多様な機器、設備から構成されるキャリアネットワークを対象に運用の基盤となるシステムを構築してきた経験を基に、既存の運用業務において障害の検知と復旧の妨げとなっている様々な問題をその原因にまで遡って徹底的に分析し、適切な業務と業務に適合したシステムを構築します。

特長

障害対応の起点となるアラームを統合的にマネジメントすることにより、運用業務負荷の大幅な低減と運用品質の維持・向上の両立を実現します。アラーム相関分析、ナレッジの蓄積、自動化の推進によって最小限の業務負荷で最大の効果を得ます。

業務分析と基本計画

既存の業務とシステムの状態を確認し、業務の改善ポイント、監視システムに求められる要件をeTOM(Enhanced Telecom Operations Map)やITIL(Information Technology Infrastructure Library)などをリファレンスに、組織での定着性と業務での実効性に配慮しつつ定義し、システム化ロードマップを描きます。的確な業務分析を元に描かれたロードマップに従いシステム構築を実施するため、プロジェクト着手後早い段階から確実な効果を得ることができます。

障害検知

安定したサービスを提供する上で必要なアラームが発報されるように、適切なアラームフィルタリング、相関設定を実施します。障害を特定するための単純な固定文字列とのマッチングによるフィルタリングから同一アラームの重複の相関、根本原因分析による相関把握など多様な設定で運用負荷を低減します。

対処方案検討/立案

システム毎に求められる障害対応方法を集約/効率化していくことで、より正確で迅速な障害対応が可能となります。同時に、こうして生成されるナレッジを的確にシステムで蓄積し、利活用することを支援します。

自動化

既存業務では手動で判断、実施していた復旧手順を、ナレッジを基に定型化し、自動で実行することにより、復旧時間を大幅に短縮することが可能になります。

統合運用基盤の概念図

導入効果

  • 業務の自動化とビジネスプロセスの最適化を通じた運用工数の削減により、運用費用の削減効果が得られます。
  • 新規サービスを行うネットワーク構築プロジェクトにおいて、運用関連作業の期間短縮を通じて、迅速なサービス開始に貢献します。
  • サービス提供品質の向上によりエンドユーザ満足度が向上します。同時に、エンドユーザ満足度の向上を通じて、契約解約率が低下します。

ソリューションを構成するプロダクト

  • Zabbix、Cactiなどのオープン・ソース・ソフトウェア製品
  • 各社商用ソフトウェア製品

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