年頭挨拶(社員向けトップメッセージ)

皆さん明けましておめでとうございます。
この年末年始は、昨年と違って大きな災害や事故もなく、比較的穏やかな日が多かったので、多くの皆さんにとっては、良いお休みになったのではないかと思います。
一方で、今年も多くのお客様のシステムリリースなどがあり、パートナー会社の方々も含め、多くの皆さんに年末年始の対応にあたっていただきました。
ご対応いただいた皆さん、本当にご苦労様でした。この場を借りて感謝申し上げたいと思います。

さて、2024年を振り返ると、スポーツ・文化・芸術などの様々な分野において、日本、そして世界を明るく照らすニュースがたくさんあり、皆さんも心躍る瞬間があったのではないでしょうか。

一方、国内外の国政選挙の結果は今後の世界の政治経済の流れの変化を感じさせるものであり、また1年たった今でも復興の道筋が見えない能登の被災地の状況、世界のあちこちで続く紛争、加速する社会の分断など、先の見通せない、とても難しい時代を迎えています。
そうした中で、私たちのフィールドであるITサービスの世界は、生成AIなどの先端IT技術が日々急速に進化してきており、企業や社会の変革をリードする推進力として大きな期待をされています。こうした千載一遇の機会を自分達のものにできるかどうか、が、ITを生業とする私たちのこれからの成長可能性を大きく左右することになります。

当社はこの成長著しいITサービス市場の下、皆さんの努力によって、連結売上高が3,000億円を超える規模に成長を遂げました。また、今年度も引き続き過去最高の売上・利益を達成する見通しであり、現行の2025中期事業計画で設定した事業成長目標を上回る成長を実現してきました。
この事業成長に誇りを持つとともに、この現状に満足することなく、今後の事業環境変化を新たな機会ととらえ、将来の飛躍的な成長に向けて引き続き頑張っていきましょう。

当社は今年の4月に設立25年の節目を迎えます。この2025年度を第二の創業期として、新たなステージに向けた変化・進化の方向性を示すために、昨年の4月に「NSSOL 2030ビジョン」を策定し、私たちが目指す姿を「Social Value Producer with Digital」と定めました。
ITの役割が、個別企業や組織の課題解決のみならず、業種横断あるいは社会全体の課題解決へと拡大していく中で、我々の武器であるデジタル技術を通じて「社会により主体的に参画し、プロデューサーとして新たな可能性を自ら切り拓いていく」という強い意思を込めています。

私たちはこれらのチャレンジに向けて、2030年度までの中期事業計画を前半3年間と後半3年間の2つに分け、今年から始まる前半の2027中期事業計画においては、新たなビジネスモデルの立上げとシフトを通じ、より付加価値の高い事業構造への変革をスタートさせ、オファリングの強化、グローバルデリバリー体制の強化、新しい市場への挑戦、新技術やソリューションの積極的な獲得、社内の業務プロセスの変革、管理共通機能の最適化など、更なる成長に向けた事業基盤の整備のために幅広くアグレッシブに取り組みを進めていきます。

今年はその変革の本格的なスタートの年になります。
これまでのやり方を変えるには大変なエネルギーと勇気が必要ですし、社員の皆さんにも負担が掛かると思います。私自身も強い決意で臨んでいきますので、皆さんも変化を恐れずに前向きに取組んでいただき、当社の更なる成長に向けて、ともに頑張っていきましょう。

さて、今年は干支で言うと「乙巳(きのとみ)」の年です。
「発展と再生」を意味するそうで、学んできたことや努力してきたことが、実を結ぶ勢いのある年ということです。
当社の第二の創業期にふさわしい1年になる、と、干支からも強く勇気をもらえている気がします。
ぜひ当社グループの皆さんには、これまでの学びや努力の成果をいかんなく発揮していただき、「NSSOL 2030ビジョン」の実現に向けて、力強く新年をスタートさせていきましょう。

なお、当社の第二の創業期のスタートを迎えるにあたり、当社として初めての試みとなる全社員参加型の全社キックオフミーティングを「NSSOL IGNITION DAY」と銘打って、今年春に都内で開催する予定です。

当社の新しい一時代を築く元年とするべく、全社員が一丸となり、決意を新たにする日になるのではと、とても楽しみにしています。

最後になりますが、皆さん一人ひとりが心身ともに健康であることが何より大切です。
皆さんとご家族が健康で充実した素晴らしい1年を過ごしていただけるよう祈念して、新年の挨拶とさせていただきます。

以上