北海道・足寄と東京をつなぐ オンラインプログラミング授業にチャレンジ

~Withコロナ時代のニューノーマルが子どもたちの世界を広げる~

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森田 宏之、以下、NSSOL)は、2020年12月9日、自社開発のプログラミング学習ツール「K3Tunnel\ケイサントンネル」を用いて、北海道足寄郡足寄町立螺湾(らわん)小学校にてオンラインによるプログラミング授業を実施しました。

NSSOLは、2017年より小学校や子ども向けイベントにプログラミングの出張授業を展開してきましたが、オンライン授業は今回が初めてです。

COVID-19の感染拡大以降オンライン授業は一般的になりましたが、小学生へのプログラミング授業をオンラインで行うにはいくつかの課題があります。例えば、子どもたちがPCの操作に戸惑った時の対応、プログラミング結果の正誤の確認など、子どもたちを丁寧に見守る大人の存在が必要になってきます。そのため、今回は、K3Tunnelをすでに体験している担任教諭に加え、全国に拠点を持つNSSOLの強みを活かし、グループ会社である北海道NSソリューションズ株式会社の社員が現地でフォローする体制をとりました。

当日は通信トラブルなどもなくオンライン上の講師と教室のコミュニケーションもスムーズでした。プログラミングについては、集中して自力で完成させる子、担任教諭などの助けを借りながらも楽しく取り組む子など、通常の出張授業同様に進行することができました。また、オンライン授業での留意点を得ることもでき有意義な授業となりました。

熱心にプログラミングに取り組む様子
プログラミング中の子どもたちをフォローする先生

学校現場の課題

2020年度新学習指導要領から小学校でのプログラミング教育が必修化され、論理的な思考力とITを使いこなす力を持った子どもたちを育てることが求められています。しかし、対象学年、教科、教材などの実施方法は各学校に任されており、多くの学校は次のような課題を抱えています。

<プログラミング教育の主な課題>
  1. 教員の経験不足
    教員の多くはプログラミングに触れた経験がなく不安や戸惑いを抱えています。
  2. 都市部の小学校との格差
    支援に積極的な企業が集まる大都市圏の小学校では、企業連携によってプログラミング教育を進めることができます。これに対し、大都市圏から離れた小さな自治体では、企業の支援が届きにくく、情報量も少ないため苦心しています。
  3. COVID-19感染拡大による取り組みの遅れ
    特に本年度は、COVID-19感染拡大による休校の影響で遅れた授業や延期された校内イベントを取り戻すことに重点を置かざるを得なくなっています。

NSSOLはこうした課題に取り組む学校に対し従来の出張授業に加え、今回のノウハウを活かしたオンライン授業(フォロー役の社員を派遣しない「オンライン授業単体型」、フォロー役の社員を派遣する「ハイブリッド型」)でも支援してまいります。

NSSOLは、今後も子どもたちに新しい学びを提供し、持続的で豊かな社会の実現に貢献していきます。

以上