新日鉄住金ソリューションズ、Jリーグの2014年試合日程の作成を組合せ最適化ソリューションで支援

新日鉄住金ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:謝敷 宗敬、以下 新日鉄住金ソリューションズ)は、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(住所:東京都文京区、チェアマン:村井 満、以下 Jリーグ) の2014シーズン試合日程作成業務に対し、組合せ最適化ソリューションを適用した「試合日程自動作成システム(通称Jリーグ・マッチスケジューラー)」を提供いたしました。

Jリーグにおいては、元日の天皇杯決勝戦の結果を受け、翌シーズンの試合日程を作成します。日程作成期間が限られているなか、対象となる試合日程の規模は年々増加しており、2014シーズンではおよそ1000試合(Jリーグディビジョン1、Jリーグディビジョン2、明治安田生命J3リーグ、ヤマザキナビスコカップ)に上ります。そのため、取り得る組合せの数が増大する一方、会場確保可否、クラブやステークホルダーの要望など様々な条件を考慮しながら競技上の公平性を最大化する必要があり、試合日程の作成は非常に困難な作業となっています。今年度は従来の2部リーグ(J1・J2)に加え、3部にあたるJ3リーグが発足し、限られた作成期間内でJ1~J3の全試合の対戦カードを組む必要がありました。従来のシステムでは、1パターンの日程案の立案に1日以上要する場合もあり、限られた期間内で多くの対戦カードを組むことが課題となっており、立案サイクルのスピード向上を実現するシステムの導入が急務となっておりました。

このたび、新日鉄住金ソリューションズは専用のカスタム数理モデルと高性能最適化エンジン「Gurobi Optimizer(グロービ・オプティマイザー)」による新しい試合日程自動作成システムをJリーグに提供し、2014年試合日程の作成から採用されました。当システムは、以下の特徴があります。

(1)高速な日程案の導出(数分~数十分)を実現したことで、短サイクルのシミュレーションが可能
(2)要望事項、公平性条件など両立できないときに、矛盾箇所を提示する機能でスポット調整が可能



これにより、高速立案と矛盾点のフィードバック機能を活用することで、素早い立案サイクルを実現し、細部にわたる日程調整が可能となりました。2014シーズンの試合日程の立案においては、限られた生成期間内で対戦ルールや制約条件を最大限配慮しつつ、公平性に関わる指標を高く保った試合日程を実現できました。

新日鉄住金ソリューションズは、30年の長きに亘り、最適化手法をビジネスの現場に活用する情報システムを創り出して参りました。製鉄業における鉄鋼生産計画を出発点として、製造業にとどまらず、輸送業やサービス業など幅広い領域に最適化システムをご提供しております。

以上