新日鉄ソリューションズ、ノーチラス・テクノロジーズと協業し、HadoopとAsakusa Framework(*1)を活用した基幹系システム周辺のバッチ処理高速化サービス提供を開始

新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:謝敷 宗敬、以下 新日鉄ソリューションズ)は、株式会社ノーチラス・テクノロジーズ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:神林 飛志、以下 ノーチラス・テクノロジーズ)と協業し、Hadoop、Asakusa Framework™によるバッチ処理高速化ソリューション・サービスを提供開始いたします。

ネットワークの進展による企業間連携・オンライン化の促進、ビジネス変化に伴う処理の短時間化ニーズや管理サイクルの高頻度化ニーズ等により、企業システムにおけるバッチ処理についても、対象データの増加、許容時間の縮小等を背景に、処理性能の要件がより厳しくなってくるケースが発生しています。

本ソリューション・サービスでは、数時間かかっているバッチ処理システムの高速化策として並列分散処理をベースとしたHadoopを採用したシステム導入・開発支援をおこなうとともに、これまで培ってきた基幹系システム構築の知見をベースに開発フレームワークとしてAsakusa Framework™を活用することで、基幹系システムで要求されるアプリケーションプログラム品質・システム開発生産性・ドキュメンテーション等の標準化といったHadoopのみでは充たせない項目を実現し、より効果的かつ高品質なシステム開発を支援します。

新日鉄ソリューションズでは、アプリケーション開発技術者の育成、POCセンターの設置、Asakusa Framework™による各種処理モデルの検証の実施をおこない、新技術であるHadoopの企業活用のための各種ソリューション・サービス整備をすすめてきました。

<提供開始するバッチ処理高速化ソリューション・サービス>
1.バッチ処理コンサルティングサービス:バッチ処理へのHadoop適用アセスメント
2.処理方式検証支援サービス:代表的な処理モデルの設計と実機による各種検証(POC=Proof of Concept)の実施
3.高速バッチシステム構築ソリューション:Asakusa Framework™を活用したバッチ処理システムの設計/構築
4.Hadoop/Asakusa Framework™運用保守サービス:HadoopおよびAsakusa Framework™活用システムの運用設計~保守

両社は、2012年度は約2000億円規模と見込まれるビッグデータ市場(※)において、分散並列によるバッチ処理の高速化という新たなモデルによりお客様の課題解決を支援していきます。今後は、バッチ処理におけるHadoop活用を目的とした共催セミナーの開催等を含めたサービスの利用促進を図っていくとともに、新日鉄ソリューションズが提供するabsonneのクラウド資源等を活かしたバッチ処理システム開発に取り組んでいきます。
(※)出典:矢野経済研究所

*1 【Asakusa Framework™について】
Asakusa Framework™はHadoop上で大規模な基幹バッチ処理を行うためのフレームワークです。大容量データを多数のサーバーに分散し並列処理させることで高速なデータ処理を実現します。Asakusa Framework™は、基幹バッチシステムに必要な開発環境・実行環境・運用環境を実装しているため、複雑な業務処理もHadoopを意識せず容易に開発可能となり、スケーラブルで堅牢な基幹バッチを、高速で安価かつ安全に実行することができます。
Asakusa Framework™ プロダクトサイト

【新日鉄ソリューションズ株式会社 概要】
資本金:129億円
本社所在地:東京都中央区新川二丁目20-15
設立:1980年10月1日
売上高:1,615億円(連結) 1,445億円(単独)[2012年3月期]
従業員数:4,972名(連結)、2,415名(単独)[2012年3月31日現在]
事業内容:経営及びシステムに関するコンサルテーション
情報システムに関する企画・設計・開発・構築・運用・保守及び管理
情報システムに関するソフトウェア及びハードウェアの開発・製造並びに販売及び賃貸
ITを用いたアウトソーシングサービスその他各種サービス
【株式会社ノーチラス・テクノロジーズ 概要】
資本金:8千万円
本社所在地:東京都品川区北品川1-19-5
設立:2011年10月3日
事業内容:【Asakusa Framework 事業】
Hadoopを基幹バッチ処理に適用するためのアプリケーションフレームワークとして、Asakusa Framework™を開発し、オープンソースソフトウェアとして公開中。 【流通BMS事業】 消費財流通のEDI 標準である BMS 準拠の B2B ミドルウェアを提供。 単純なデータ交換ではなく、より生産性の高い情報共有の仕組みを提供することにより企業間取引のみならず企業内部での生産効率性に秀でるソリューションの提供。

以上