経営基盤の強化に向けて情報系システムを共同利用型へ再構築

シャディ株式会社様

プロジェクト概要

背景

・経営基盤の強化の一環として、販売データの分析などに使っている情報系システムを再構築
・関連会社との共同利用で運用負荷の増大や性能劣化を回避する仕組みを求める。

ソリューション

・セントラルウエアハウスをベースに新システムを設計。
・中間ファイルなどの設計・メンテなどの運用負荷を減らす。
・実績のある製品を用いて効率よくシステムを構築

成果

・中間ファイルを1割削減し、処理速度を大幅に向上させたことで最新状況の分析を柔軟に実施

  • 最新販売状況の把握に不可欠な情報系システムの再構築を検討

    ギフト市場大手のシャディは、2006年に情報系システムを構築し、販売施策立案やカタログの改善、チェーン店への情報提供に活用してきた。
    従来システムは、データウエアハウス(DWH)に大量の分析用中間ファイルを作成する構造になっており、分析内容が多様化するに伴ってメンテナンスの負荷を無視できなくなってきた。また、1日数千万件ものPOSデータが蓄積されるため、経年変化の分析に時間がかかっていた。
    シャディは、そうした課題を解消しながら関連会社で共同利用できる新システムの検討を開始する。同社が選択したのが、新日鉄ソリューションズだった。
    「中間ファイルのような、設計が難しく運用負荷が重い要素を減らしながら、よく売れている製品や標準的な技術を使って、コスト効率を高める内容でした」(システム部担当者)

  • 実績のある製品・技術をベースにコスト効率の高いシステムを構築

    新日鉄ソリューションズの提案は、セントラルウエアハウス(CWH)を軸にしており、業務系システムの変更や新たな検索ニーズにも柔軟に対応できるのがポイントだ。
    中核となるデータベースサーバーに日本ネティーザのNetezzaTwinFin、分析ツールには日本オラクルのOracle BIEE、データの取り込みでは新日鉄ソリューションズがJavaや標準SQLを基に開発したNSSOL ETLフレームワークを使う。
    新日鉄ソリューションズは、提案時に実データを用いた性能検証を実施しており、構築前から性能が大幅に向上することも実証されていた。
    新システムの構築は2009年11月に開始。基本設計、開発環境の構築、総合テスト/運用テストやデータ移行を経て、当初の予定通り2010年6月に新システム「HIT Quicks」は稼働を開始している。
    新システムは現在、安定稼働し、期待通りの成果を上げている。定型分析については瞬時に結果を得られるほか、以前は20分以上かかった自由分析が1分以内で終了するなど、性能がケタ違いに向上しているケースもある。

  • 大量データも1分以内に分析 クライアント管理も容易に

    運用負荷も大幅に軽減した。中間ファイルは、以前の1割以下に削減されており、中間ファイルを作成・メンテナンスする負荷もそれに比例して減少している。
    分析ツールはクライアントPCからWebブラウザだけで利用でき、クライアント管理も容易になった。

コアテクノロジー

BI、DWHアプライアンス、NSSOL ETLフレームワーク

システム概要

●サーバー:
BIEEサーバー(Windows)×1、
DWHサーバー×1(Netezza TwinFin)など
●分析ツール:
Oracle Business Intelligence
Suite Enterprise Edition Plus(Oracle BIEE)
●クライアント:
750ユーザー

シャディ株式会社様

本社:東京都港区新橋6-1-11
創業・設立:1926年・1962年
資本金:34億4500万円(2010年3月31日現在)
売上高:632億円(2010年3月期)
従業員数:403名(2010年3月31日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

見積もり、提案依頼はお問い合わせください。