1億件を超す世界中の保守関連情報を一元管理できる信頼性の高いアフターサービス・システムを構築。顧客満足向上で事業拡大を加速。

ダイハツディーゼル株式会社様

プロジェクト概要

背景

・長期間におよぶアフターサービスが必要な製品
・一元管理できていない手書資料などの情報

ソリューション

・製造業におけるシステム構築のノウハウ
・Oracleデータベースについてのノウハウ

成果

・情報の一元管理によってペーパーレス化を促進
・海外からも情報を共有が可能

  • 30年におよぶアフターサービスに耐えうるシステム

    船舶やビル用ディーゼル・エンジンを手がけるダイハツディーゼル。これらのエンジンは納入先に応じたカスタマイズが必要で、製品使用期間が非常に長いという特徴がある。
    「弊社では、個々の製品の仕様やメンテナンス、顧客情報を丹念に記録しています。転売されてもアフターサービスを継続できるよう、最新情報へ更新しています」と、情報システム部部長は語る。「しかし、従来は手書き資料/写真/図面を紙資料として扱っており、情報の一元管理ができていませんでした」と振り返る。

  • 海外も含めてデータの一元管理を実現する

    新しいアフターサービス・システムの開発は、新日鉄ソリューションズを含む3社によって、2006年5月から始まった。
    構築するアフターサービス・システムは、パーツ販売、クレーム管理などを担う複数のサブシステムから成る。データを一元管理することで、複数システム間で同じデータを何回も受け渡すような手間を省き、業務のペーパーレス化を実現しやすくする。
    事業を国際展開するダイハツディーゼルにとって、世界中でデータを共有することも重要だった。「船舶の場合、海外の港に停泊しているときもどんな補修部品を提供すればよいかがすぐ分かる必要があります」。

  • 製造業とデータベースに関する高度なノウハウ

    過去に製造された製品まで含めると、アフターサービス・システムが扱うデータ件数は1億を超えていた。新システムはその膨大なデータを24時間、常に利用可能にすることを目指した。新日鉄ソリューションズでは、この要件に対し、製造業における豊富なシステム構築のノウハウと、Oracleデータベースの扱いに長けたエンジニアを投入した。
    アプリケーションの開発には、新日鉄ソリューションズのシステム研究開発センターによるJava-Webアプリケーション・フレームワーク「あらまほ」を利用し、高い品質で開発を行った。
    ハードウェアにはDBサーバー/アプリケーション・サーバのいずれにもブレード型のマシンを採用。処理能力の高さ、冗長化による可用性を追求している。

  • 情報の一元管理によって、分析型経営を現実に

    開発した新アフターサービス・システムは、2007年6月から順次稼働が始まり、2007年内には全面切り替えが実現した。システム導入までには色々なトラブルが起きたが、その回復力に南氏は感心しているという。
    新システムでは膨大な情報の検索も容易になっている。さまざまなアフターサービス情報を一元管理・解析することで、同社の目指す「分析型の経営」を実現できる基盤が整いつつある。

コアテクノロジー

システム全体のデザイン・インテグレーション、Java、Oracle Database、Web開発

システム概要

●サーバー
 D B サーバー×6 、A P サーバー×6(DBおよびAPはそれぞれSolaris/4CPU)
●データベース
 Oracle Database 10g Release 2 RAC

ダイハツディーゼル株式会社様

本社:大阪市北区大淀中1-1-30
創業:1907年(設立:1966年)
資本金:24億円(2007年3月31日現在)
売上高:単独414億円/連結533億円(2007年3月期)
経常利益:単独21億円/連結33億円
従業員数:単独850名/連結1216名(2007年3月31日現在)
グループ会社:連結子会社14社、非連結子会社2社

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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