グローバルな競争力強化に向け全社横断の統合生産管理システムを導入

株式会社LIXIL様

プロジェクト概要

背景

グローバルな競争力強化に向け、統合前の各社が個別に構築した業務システム群をパッケージソフトで刷新、業務を標準化する。グローバルな統一を見据え、まず国内で全社横断の統合生産管理システムを導入したいと考えた。

ソリューション

統合生産管理システムの実行層を担うMESに「DELMIA Apriso」を採用。製造業の業務知見やAprisoの導入実績が豊富なNSSOLの支援によって、業務標準化と多様な現場の要望反映とのバランスをとりながら導入を進める。

成果

最初の拠点でMES導入のSTEP1が完了し、拠点展開がスタート。今後、海外を含む40拠点で稼働させる。統合生産管理システムにより、業務は生産形態単位で標準化され、運用・保守コストが大幅に削減される見込みである。

  • 「L-ONEプロジェクト」に基づき、統合生産管理システムの導入を検討

    窓サッシや衛生陶器、キッチンなどの建材・設備機器をグローバルに提供しているLIXIL。トステム、INAX、新日軽、東洋エクステリア、サンウエーブ工業といった建材・設備機器メーカー5社の経営統合で発足した同社が、「L-ONEプロジェクト」に基づいて統合生産管理システムの導入を検討したのは2014年である。
    それまでLIXILでは、統合前の各社が個別に構築した業務システム群を運用していたが、システムの複雑化・重複化によって運用・保守コスト増などの課題が発生していた。同社は、基幹業務を「実績層」「計画層」「実行層」「設備制御層」に区分。実績層から実行層までをパッケージソフトウエアで刷新し、グローバルな統一を見据えた業務の標準化とシステム運用・保守コストの削減を進めたいと考えた。

  • MESにApriso採用、業務標準化と現場の要望反映をバランス

    LIXILは統合生産管理システムの実行層を担うMES(製造実行システム)については、多言語対応などでグローバル展開ができる、多種多様な現場要件に追従できる、スピード感を持って開発・展開ができるなどの要件を基に、ダッソー・システムズの「DELMIA Apriso」を採用。複数のSI事業者を比較し、製造業の業務知見やAprisoの導入実績が豊富な新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)に支援を依頼する。
    Aprisoの導入プロジェクトは2014年9月にスタートした。LIXILは、全社的な業務標準化と生産現場の要望反映とのバランスをとりながら、最初の生産拠点への導入を推進。2015年7月に計画通り、24時間365日稼働し、利便性が高いシステムを稼働させた。NSSOLはユーザー企業と同じ意識でこのプロジェクトを効果的に支援している。

  • グローバルな統一を見据えた業務標準化へ拠点展開をスタート

    稼働したMESは、現場の状況をリアルタイムで把握し、最短で分・秒単位の作業指示ができるなど、LIXILのノウハウを生かした業務標準化の基盤として運用されている。
    統合生産管理システムの導入プロジェクトは継続しており、MESについてはNSSOLの技術的なスキルトランスファのもと、実績層のERP(統合基幹業務システム)などと合わせて、今後、海外を含む40拠点で稼働させる計画だ。
    統合生産管理システムが完成すれば、SCM(サプライチェーンマネジメント)領域では、従来、商材ごとに異なっていた業務が、MTS(見込み生産)/ATO(受注組立生産)/MTO(受注生産)/ETO(受注設計生産)といった基本的な生産形態を単位に標準化されるとともに、システム運用・保守コストが大幅に削減される見込みである。

コアテクノロジー

製造業の業務知識、MESに関する実績、プロジェクト実行力、システム基盤製品に対する技術力

システム概要

●アプリケーション:DELMIA Apriso

株式会社LIXIL様

本社:東京都江東区大島2-1-1
設立:2001年
資本金:346億円(2016年3月31日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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