総合サービス力のさらなる強化に向けて 通貨オプション取引システムを更改

株式会社みずほ銀行様

プロジェクト概要

背景

総合サービス力のさらなる強化の一環として、通貨オプション取引システムを更改する。連携する旧2システムについて将来にわたる拡張性を担保。システム利用者が作成していたEUCツールの機能を取り込みたいと考えた。

ソリューション

複数のSI事業者の中から、提案の実現性などを基に新日鉄住金ソリューションズをITパートナーに選択。旧2システムの機能を継承しながら、アーキテクチャとDBなどの基盤を統合し、リッチクライアント技術で操作性を高める。

成果

大規模なシステム更改プロジェクトだったが、計画通り本格運用を開始。システムの拡張性が担保され、業務効率が改善した。特にEUCツールの機能を取り込んだことで、新商品開発が大幅にスピードアップしている。

  • 総合サービス力のさらなる強化へ、旧2システムの更改を計画

    みずほフィナンシャルグループの中核として国内最大級の顧客基盤や国内外の拠点ネットワークを誇るみずほ銀行。『One MIZUHO』のスローガンのもと、総合力を生かして、幅広い個人・法人顧客へ多面的・有機的な金融サービスを提供している。
    同行が通貨オプション取引システムの更改を本格的に検討し始めたのは2013年2月ごろである。みずほ銀行は当時、営業店向けの「WebForce」と本部向けの「WebForcePlus」を連携させて運用していたが、アーキテクチャが異なる、データベース(DB)を別々に保持するなどで保守が複雑になっていた。同行はシステムの保守期限到来を契機に更改を計画。将来にわたる拡張性を担保しつつ、EUC(エンドユーザーコンピューティング)ツールの機能を取り込んだ新システムを構築したいと考えた。

  • 提案の実現性を基にNSSOLを選択、アーキテクチャと基盤を統合

    みずほ銀行は、複数のSI事業者にシステム更改の提案を依頼。その中から、提案の実現性などを基に新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)をITパートナーに選択する。NSSOLの提案は、旧2システムの機能を継承しながら、アーキテクチャとDBなどの基盤を統合し、リッチクライアント技術で操作性を高めるものだった。
    システム更改プロジェクトは、2013年9月にスタート。みずほ銀行はプロジェクトの早い段階でシステム利用者によるユーザー受け入れテストを実施し、新システムの品質や操作性を改善した。NSSOLは、豊富な業務知見と技術力で、開発中に発生した課題に対して迅速に対処。要望通り、EUCツールの機能についても新システムに取り込み、簡単な画面操作で利用できるようにしている。

  • システムの拡張性が担保され、商品開発などの業務効率が大幅に改善

    大規模なシステム更改プロジェクトだったが、Javaの3層Webアーキテクチャで再構築された新WebForceは2015年3月に予定通り、本格運用を開始している。
    みずほ銀行が得た成果は大きい。まず、システムアーキテクチャと基盤の統合に伴って、保守が格段に容易になり、将来にわたるシステムの拡張性が担保された。また、リッチクライアント技術の採用やEUCツールの取り込みによって業務効率が大幅に改善している。特に商品開発は、複数商品の組み合わせや基本商品のカスタマイズなどが簡単な画面操作で実行できるなどで、大幅にスピードアップした。
    みずほ銀行は今後、勘定系システムの統合や市場ニーズの変化に合わせて、新WebForceの機能を継続的に拡張・発展させていく計画である。

コアテクノロジー

システム基盤統合、データベース統合、Java、UX/UI、リッチクライアント

システム概要

●サーバー:24台(Windows、Linux)
●ミドルウエア:Oracle WebLogic Server、Oracle Database 11g、Nexaweb
●アプリケーション:通貨オプション取引システム「WebForce」

株式会社みずほ銀行様

所在地:東京都千代田区大手町1-5-5
発足:2013年
資本金:1兆4040億円(2015年3月31日現在)
経常収益:単独2兆2382億円/連結2兆4769億円(2015年3月期)
従業員数:単独2万6561名/連結3万4528名(2015年3月31日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

見積もり、提案依頼はお問い合わせください。

関連リンク