中小企業の海外展開支援強化に向けてインターネット為替予約サービスを開始

株式会社商工組合中央金庫(商工中金)様

プロジェクト概要

背景

中小企業の海外展開支援強化に向けてインターネットサービス「商工中金外為Web」を拡充する。SaaSを活用して為替予約サービスを短期間で開始し、為替リスクのヘッジを顧客が手軽にできるようにしたいと考えた。

ソリューション

取引レートの自動配信やリーブオーダーへの対応などを評価して、新日鉄住金ソリューションズが提供する外為総合インターネットサービス「CrossMeetz」を採用。商工中金の顧客や業務に合わせた構成でサービスを提供する。

成果

為替予約サービスを2013年12月から開始。商工中金外為Webで総合的なサービスを提供できるようになった。新規顧客の増加など期待した以上の成果を上げており、これからも顧客ニーズに応えてサービスを拡充していく。

  • 商工中金外為Webの拡充へ、為替予約サービスの追加を検討

    「人を思う。未来を思う。」をコーポレートスローガンに中小企業組合や中小企業に総合的で質の高い金融サービスを提供する商工組合中央金庫(以下、商工中金)。中小企業の海外展開支援の一環として、外国為替インターネットサービス「商工中金外為Web」を提供している。商工中金が商工中金外為Webに、為替予約サービスの追加を本格的に検討したのは2012年6月である。同金庫は当時、法人向けの為替予約をすべて電話取引で行っていたが、取引レートの提示にタイムラグがある、事務にミスが発生するリスクがある、といった課題に対処する方法を探していた。対策として商工中金は、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型の対顧客向けインターネット外為サービスを活用して、為替予約サービスを短期間で開始する計画を立てた。

  • CrossMeetzを採用し、商工中金向けの構成でサービスを提供

    商工中金は、顧客への実勢レートの自動配信やリーブオーダー(指値注文)への対応といった要件を基に、商工中金外為Webに追加する外為予約サービスの基盤として、新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)の「CrossMeetz(クロスミーツ)」を選択する。CrossMeetzは、ホワイトレーベルのSaaS型対顧客向け外為総合インターネットサービスで、金融機関ごとにカスタマイズした構成でサービスを提供できる。ドイツの360 Treasury System AG(360T)との提携により取引レートの競争力も高い。
    商工中金向けの構成は2013年4月に開発が始まった。NSSOLは商工中金の顧客や業務に合わせて、数十項目に及ぶカスタマイズを行い、2013年10月に開発を完了。商工中金は、同年12月からインターネット為替予約サービスの提供を始めている。

  • 契約数が順調に増加、新規顧客が約65%を占める

    為替予約サービスの開始に伴って、商工中金外為Webは、従来から提供する外国送金サービスなどを含めて、総合的な外為インターネットサービスに拡充され、中小企業をこれまで以上に支援することが可能になった。
    為替予約サービスの契約数も順調に増加している。2014年3月末で78社に達しており、約65%を新規顧客が占めるなど、期待した以上の成果を上げた。顧客である中小企業からも、操作が分かりやすく、取引レートの競争力が高い外為予約サービスであると評価されているという。
    商工中金は今後も顧客ニーズに合わせて、取引通貨の拡大など、外為予約サービスの内容を拡充していく計画である。

コアテクノロジー

absonne(アブソンヌ) Enterprise Cloud Service、360T、UX(ユーザーエクスペリエンス)

システム概要

●クラウドサービス:外為総合インターネットサービスCrossMeetz
●ネットワーク:インターネット

株式会社商工組合中央金庫(商工中金)様

本店所在地:東京都中央区八重洲2-10-17
会社成立:1936年
貸出金:9兆4727億円(2014年3月31日現在)
従業員数:4129名(2013年9月30日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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