PROJECT STORY 01ワークスタイルを変革する
仮想化サービスを提供せよ。
航空自由化時代を勝ち抜くために、
ワークスタイルを改革する仮想化サービスを提供せよ。
世界の空模様は、相次ぐ競合の参入により、大きく変わりました。
航空自由化という名の競争が始まったのです。
日本を代表するエアライン、ANA(全日本空輸)様も例外ではありません。
ANA様が目指すのは、世界のリーディングエアライングループになること。
サービス、効率、利便性、競争力を高めなければ、自由化という上昇気流にも乗れません。
まず、一人ひとりの働き方を変えていく。
そのために、ワークスタイルを改革するクラウド環境をNSSOLが提供しました。
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O.T
[IT サービス&エンジニアリング事業本部・ITアーキテクト]
チームリーダーとして顧客満足度の高いシステムを実現 -
K.N
[IT サービス&エンジニアリング事業本部・プロダクトマネージャー]
大規模システムを統括するプロジェクトマネージャー -
N.S
[IT サービス&エンジニアリング事業本部・営業]
顧客の窓口となり提案活動を担当
競争時代を勝ち抜くための構造改革は、
まずワークスタイルの変革から
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ご存知の通り、自由化により航空業界の競争はより一層、激しさを増しています。ANA様は、この状況を勝ち抜くため、「ITの活用によるワークスタイル改革」を掲げられていました。
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ANA様では、国内だけでなく海外勤務も多く、時間や場所にとらわれない柔軟かつ多様なワークスタイルが求められていました。しかし、自宅で勤務するとしても、PCの環境がオフィスと違えば効率も悪くなるなど課題が多くありました。
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これからの競争を勝ち抜くために、人の働き方を変えることで、より強い組織、そしてより強い企業に変わらなければなりません。そこで、働く環境のイノベーションを推進・実現するIT環境が求められていました。海外で働く人や、テレワークによる在宅勤務を行う人も少なくないため、BYOD (Bring Your Own Device) [※]も検討の1つにあがっていましたが、情報漏えいなどのデメリットもあり、導入に踏み切れませんでした。
[※] BYOD(Bring Your Own Device)…私物デバイスの業務利用。
いつでも、どこでも、
オフィスと同じ環境で
働くことを可能にする
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場所や時間、デバイスに縛られない、自由度の高いワークスタイルを実現することで、社員の生産性を向上していく。この課題解決のために、デスクトップ仮想化サービスが最適であると考えていました。デスクトップ仮想化サービスの利点は、個人のPCの中に収められていたOSやアプリ、個人データなど、デスクトップの環境をクラウドに移行できることにあります。データがクラウド上にあれば、ネットワークを介して、オフィスと同じ環境を、いつでも、どこでも、どのデバイスからも利用可能となります。
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そこで私たちは、NSSOLが提供するデスクトップ仮想化サービス「M3DaaS(エムキューブダース)@absonne(アブソンヌ)」をご提案しました。しかし、どんなシステムも、実際に使われなければ意味がありません。システムを使うのは人であり、良いシステムをつくるためには人と人が話し合って本質を見極める必要があると思います。だからこそ、私たちは「どうすればANA様のワークスタイル改革を実現できるか」ということをお客様と、膝を突き合わせて徹底的に議論を行いました。そして、仮想デスクトップによる安全なBYOD 活用など、ANA様で働く方々が、より自由に働けるシステムに仕上げていきました。
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私たちもお客様のワークスタイル改革を行う当事者である。そんな想いで、提案当日はANA様のコーポレートカラーをイメージして、プロジェクトメンバー全員が青いネクタイをしてプレゼンに臨みました。
お客様とあるべき姿をともに考え、
つくり上げた新しいワークスタイル
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海外で業務を行う社員も含め、今後ANAグループ約11,000人がサービスを利用します。日本を代表するエアラインのワークスタイル改革ということで、注目を集めています。
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サービスを提供後、お客様から「ユーザーの評判がいい」との言葉をいただき、「新しい働き方を実現する」という、ANA様の想いをカタチにできたと実感しています。お客様からも高く評価いただき、完成度の高いシステムをつくり上げられたと感じています。
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私は、「M3DaaS@absonne」については予備研究から携わっていました。だからこそ、実際にお客様への提案から受注、構築とサービス運用までを自分の手で行える喜びは、大きなものでした。「まだ見ぬお客様のために」と構想していたことが、実際にお客様のお役に立っている様子を目にすることができて本当に嬉しかったです。
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今後のSIerに求められることは、お客様との関係の枠を広げて、システムをつくること。 つまり、あるべき姿をともに考え、パートナーとして最適なシステムを提供していくこと。この気付きこそが、今回のプロジェクトで得た一番の収穫だと思っています。