Cross Talk クロストーク
壁のない情報交換が
価値を育む
風通しの良い
コミュニケーション
入社の経緯
K.I. :大学の専門は電気系なので、本来、情報システムとは縁遠いのですが、所属していた研究室はちょっと特殊で、光通信系の研究をしていた関係で、プログラムに触れる機会があったんです。そこで、コードを書いているうち、「それまで意識していなかったけど、IT業界もいいんじゃないか」と漠然と思うようになりました。
実際に就職活動が始まって知った「システムで課題解決をする」という発想は、「こんなのあったらいいな」という思いで、ものづくりを楽しんでいた自分の性質に合うと感じました。
そんな中、東北で働けるIT企業に絞って探していたところ、旧東北NSソリューションズを見つけました。数ある東日本の会社の中でも当社は、NSSOLグループとしてのバックグラウンドから、研修や成長のサポート体制が整っており、安心してキャリアを積める会社だと感じたため、入社を決めたかたちです。
T.S. :私の専門は情報系だったので、自然とITを学ぶうちに、プログラミングが肌に合うなあと感じていました。実はY.Sさんが研究室の先輩で、就活の時期に会社説明に来てくれたのです。研修が充実しているのはもちろん、グループとしての経営基盤が安定していることで、「ここでなら、ずっと情報技術を学び続けられるだろう」と思ったのが動機です。
T.S(上司) :2人と比べだいぶ時代は遡りますが、それでもやはり入社の経緯はほとんど同じですね。私も情報系出身で、ものづくりに携わりたかったのが軸でした。そのうえで、東北で働けることも最重要事項でした。私もお二人と同様、旧東北NSソリューションズへの入社になりますが、製鉄というバックグラウンドがあるがゆえの安定性、そして、それに起因する社内の雰囲気・人柄の良さが決め手でした。
新人時代の上司部下
エピソード
コロナ禍以前のケース
T.S. :T.S.(上司)との最初の思い出は、一緒にプレーしたフットサル。とても気さくでやさしい印象でした。何より、当時41歳とは思えないキレキレな動き、さらに公式戦でも司令塔として大活躍する姿が印象的でした。
T.S.(上司) :というのも、私が入社して数年経った頃から、社内でもフットサル熱が盛り上がって毎週開催するようになって、その流れがコロナ禍になる前までずっと続いていました。おじさんになっても続けているわけですが、毎年若手が続々参加してくれるから、業務外の良い交流の場になっていましたね。
T.S :そもそも新人の歓迎会で、すぐに「サッカー部いる?」ってフットサルの勧誘を始めていましたからね。私は、「サッカー経験はないけど、運動することは好きです」と手を挙げて、その場で参加が決まりました。
T.S.(上司) :メンバーは多いときには15人前後になっていた時代もあって、MISA(一般社団法人宮城県情報サービス産業協会 Miyagi Information Service Industry Association)主催のフットサルの公式大会では、1部リーグで最高2位までいったことがあります。
T.S :さて、私が最初に配属されたプロジェクトは、電力系の小売系システムでした。2020年にリリースした大規模なシステムで、最終テスト段階での参入になります。
T.S.(上司) :同じ電力系とはいえ、作業場所が違ったので、T.S.(部下)とは、仕事で年がら年中顔を合わせていたわけじゃないのですが、フットサルでのやりとりを通じて、「すごく元気なキャラだから、コミュケーションでもなんでも、自ら切り拓いていって成長するだろうな」という印象でした。
T.S :ありがとうございます。そんな期待をしてもらっていたとはつゆ知らず、新人時代にも設計から作るような仕事を任されて、設計書を40ページ分くらい量産したのですが、まだ拙い点も多く、レビューする指導員に負担をかけてしまったという苦い思い出もあります。
T.S.(上司) :そんなこともありますよね。私は、手取り足取り一から十まで教えるのではなく、あえて自分で考えてもらうことも大切だと思っています。たとえ失敗しても得るものもあるわけですから。また、そこでどうフォローするかも指導員の成長機会となるので、「お互い次に活かしていけばいい」という育成方針なんです。
T.S :それはたしかにあると思います。設計書のフォーマットも研修で使っていたものとは大きく異なり、さらには巨大なデータベースの構造も理解しなければならないのですが、逐一教えてもらってやるのでは、やっぱり仕事が覚えられないんですよね。自分で考え抜いて生み出した結果の積み重ね、それが今の自分を構成しているのだと思います。
新人時代の上司部下
エピソード
コロナ禍以降のケース
K.I. :先程T.S.(上司)さんがおっしゃるように、飲み会やフットサルをはじめとした、業務外のコミュニケーションがコロナ禍で断絶してしまったのは痛いですよね。まさに私はコロナ禍が始まった2020年入社なので、同じ若手でも、T.S.(部下)さんとはだいぶ状況が違ったかもしれません。入社前の内定式後の懇親会などでは、T.S.(上司)さんをはじめ、10人くらいの先輩たちとは会うことができたのですが。
T.S :ですよね。2019年入社の私たちの代までは、研修が全て対面だったので、講師や周囲に質問もしやすいし、同期とも毎日顔合わせたり、しょっちゅう飲み会をしたりして、絆を育んできました。だからこそ、コロナ禍突入以降もスムーズに情報交換できているという面はあります。その点、K.I.(部下)さんたちの代は、そうしたコミュニケーションのとり方の前提自体がだいぶ違いますよね。
K.I. :私たちは、入社式だけ仙台で開催して、その後東京へ行って、ウィークリーマンションに住みながらNSSOLグループの集合研修を受ける予定だったのですが、急遽中止になったんです。私は荷物を送り返してもらって実家で受講することになりました。私たちはもちろん、会社も社会も、みんな翻弄されていて、「いったいこれからどうなるんだろう……」って思っていましたね。
T.S.(上司) :はい、実際、私たち管理職も翻弄されていました。「オンラインで今までと同様の育成ができるのだろうか」「新人のモチベーションを保てるだろうか」などの心配しかありませんでした。
T.S :個人的には、研修内容はともかく、それ以外、プライベートでの交流も含め、社内・グループ内人間関係の構築の面で心配がありました。まさに自分がそういう人的交流を楽しみながら、仕事に活かしてきた側面があるので。K.I.(部下)さん当事者としては、研修面・人間関係面、それぞれどうでした?
K.I. :はい、新人研修で難しかったのは、まさにそのコミュニケーションでした。通常の対面の集合研修だと聞こえてくるだろう周囲の質問が、リモートだと入ってこないので状況が掴みにくかったり、講師に質問しても一度には答えられないため、レスポンスが遅かったりといった点です。
とはいえ、自分としては、Javaの基本はしっかり学べたし、システム開発手順も実践できたので、実務面での不安はそこまでありませんでした。やはり、T.S.(部下)さんの言う、プロジェクトに配属されてからの人間関係の構築面と、学校の延長線のような感覚が抜けず、いわゆる「社会人意識」を自覚しづらかったことが心配でした。
T.S.(上司) :そうですね。私たちもコロナ禍対応の業務面でさまざまな対処に追われ、今まで通りの歓迎会だったり、受け入れ体制の構築だったりができなかったことは、本当に申し訳なかったです。新人も受け入れ側もコミュニケーション面で困ることはわかっていたので、そこをリモートでどう対処するかを考えるべきでした。
K.I. :実際、初配属のプロジェクトでは、それまで面識がある人は1人もいませんでした。なので、最初は何するにも恐る恐るって感じでしたし、雑談すら振るのが難しかったのは事実です。でも、入社8年目の指導員であり、プロジェクトリーダーでもある先輩が私にマメに話してくれたり、輪を広げてもらったりと、だんだん自分からコミュニケーションを取る頻度が増えていき、チームに溶け込んでいけました。このように、現場に入ってしまえば、対面での仕事がベースだったこともあり、なんとかなったんだと思います。
T.S.(上司) :電力案件は顧客事情もあり、コロナ禍当初はリモートではなく、対面中心でプロジェクトを推進していました。そのため、スムーズに現場へ馴染むことができれば、十分な育成が実現できると考えていました。
T.S :K.I.(部下)さんも、私みたいな新人時代の失敗談や苦い思い出はあります?
K.I. :そうですね、指導員が丁寧にフォローしてくれたので、そんなに大きな失敗はなかったです。ただ、プロジェクト全体のマスタデータを申請書通りに更新していく作業をテスト環境で実施するというタスクを任されたのですが、膨大なデータ件数だったため、予定通りに終わらず、バッチのテストが一日分遅延してしまったという失敗は、いまだに心に残っています。指導員の方を奔走させてしまい、自分の仕事がいかに多方面に影響するのかということを自覚させられました。
成長をサポートする
風通しの良いコミュニケーション
T.S.(上司) :2人とも境遇は違えど、よくやっていると、その活躍ぶりをあちこちから伝え聞いていました。時には今挙げてもらったような失敗や苦労はあるとはいえ、きちんと成長していることにホッと胸を撫で下ろしていましたね。
T.S :先輩や上司が、些細なことでも頻繁に声をかけてくれるので、そこで不安は解消されます。T.S.(上司)さんとは、実際に同じ仕事に取り組んだことはないのですが、20歳近く年齢差があるにも関わらず、それを感じさせないくらい会話がフランクにでき、驚くくらい管理職との距離が近い、そんな風通しの良さを感じています。
私自身、そんな会社の温かいカルチャーに救われた部分が多いので、自分も配下のK.I.(部下)の1つ下の代の後輩には、定期的に声がけするようにしています。先程、T.S.(上司)さんが言っていたように、何でもかんでも教えるのではなく、ヒントに留め、「自分で考えて動けるように」を意識した指導も受け継いでいるつもりです。
T.S.(上司) :やはり、コミュニケーションを重ね、お互いを知れば知るほど、情報交換が進むわけですから。そういう意味では、コロナ禍以降の入社組との人間関係構築についても、組織的にキャッチアップしていく必要があるんです。
K.I. :会社がそういうスタンスだと、それはとても、ありがたいですね。T.S.(上司)さん自身も、積極的に全メンバーとの 1on1 ミーティングを進めてくれていますし。雑談ベースでいろいろお話しできるのは、リフレッシュの面でも、目線を現場から未来に向ける意味でも、すごく良い機会になっています。
私の1つ下の代、2021年入社組の新人研修は、出社とリモートのハイブリッドだったのですが、うちの代との合同でリモート飲み会を開催しました。これは、自分たちが欲しかったものを自分たちの手で作っている感じです。やってみると、それなりにいろいろフラストレーションが溜まっていることを吐露してくれたので、やはり気さくに声をかけて、相談しやすい環境を整えるのって大事なんだなと再認識しました。
将来の目標・
やりたい仕事
K.I. :私が現在携わっているデータ分析の仕事は、まだ社内的にも成熟していない、可能性が広がる分野です。この分野の技術を極めていきながら、業界ごとの知見を社内に展開し、組織的に成長していければいいなと思っています。
そのうえで、5年目を目処にチームリーダーを目指したいです。そのためには、単純にマネジメントスキルを磨くだけではなく、データ利活用分野を拡大し、人を入れていく必要があります。それを意識して、プロジェクトをこなしていき、周囲の動きに目を配っていきます。
T.S(上司) :会社としてもまさに、K.I.(部下)にはそういう方向性に挑戦していってほしいと思っています。まだ社内でもデータ利活用の知見が少ない分、スキル要素や情報の整理などが求められると思いますが、ものづくりを越えた、事業作りに携われるのは得がたい経験になるはず。
一方、長期的な視点では、K.I.(部下)がエキスパートとして、コンサルティング領域に進んでいく道もあると思います。視野を広げて、可能性を模索していってみてください。
T.S. :私の場合、将来的には、T.S.(上司)さんのポジションを狙っていくという野望があります。そこに至る中期的な過程としては、PMとしての経験を少しずつ増やしていき、1人でも多くのメンバーの仕事を管理する経験を積み、3~5年後で5人チームのリーダー、10年後で10人プロジェクトと、ステップアップしていきたいと考えています。
T.S(上司) :ぜひ早く奪ってください!T.S.(部下)とは、そういう話を定期的にしていけるとわくわくしますね。実際、電力系の事業としては、大中小規模、それぞれのPM層の育成に力を入れていますので、T.S.(部下)には、その成長ストーリーの中核にいてほしいという思いがあります。
今現在、T.S.(部下)は、電力系にとどまらない動き、たとえば、技術の勉強や自己研鑽をしているので、視野狭窄には陥らないと思っています。
さて、自分自身の目標としては、今回の会社の統合後も、東北地場での事業を大きな柱として確立し続け、地盤を拡大していくミッションをこなしていきます。具体的には、電力に続く、東北拠点ならではの新しい軸を打ち立てること。そのための道は1人ではなく、みんなで一緒に切り拓いていきたいと思っています。そういう前線に飛び込むのが性に合うので、先程のT.S.(部下)のような後進に席を譲って、自分はまた別の新しいことをやっていく、そんな世代交代は常に意識しています。
就職活動中の皆さんにメッセージ
K.I. :自分の中で楽しいと思えることを、深掘りする。皆さんにとって、社会人としての仕事が、そんな好奇心に満ちたものになることを願っています。ですから、趣味でも、勉強でも、楽しいと思えることを楽しむ、そういう気持ちで残りの学生生活を過ごしてみてください。
そして、ITのものづくりを楽しいと思えたなら、たとえ今知識や経験に乏しくても、当社の充実した研修・育成が、皆さんの熱意を増幅させます。そう胸を張って言えるのは、他ならぬ私自身がそれを感じているからです。ご応募お待ちしています。
T.S. :よく言われるように、新卒の就職活動は基本1回限りです。だからこそ後悔しないように、また、投げやりにならずに取り組みましょう。そのためには、自分が人生をかけてやりたいことを真剣に明確化したうえで、業界選び・仕事選びをしていってください。
実際、自己分析を深く、細かく進めると、面接で何を聞かれても、返せるようになります。さらに、真剣になればなるほど、志望企業の分析をしっかり準備することが苦ではなくなりますし、自然熱意も高まるはずです。
先日、直属の上司から、「このエリアでこれだけ成長できる会社はないと思っている」と言われたのですが、私も完全に同意です。お客様と対峙しての要件定義から、大規模プロジェクト、最新かつ高度な技術、そういったものがすべて揃っている環境は想像以上に少ないのです。その分仕事が大変なことがあるのは事実ですが、システムづくりの総合力が獲得できることが請け合いです。
T.S(上司) :学生の皆さんには、学生時代にしかできないこと、勉強なり、プライベートなり、遊びなり、きっちり楽しんできてほしい、というのが最初のメッセージです。当社では、育成に力を入れていたり、会社に入ってからしかできないことを存分に用意しています。だからこそ、学生のうちは安心して今を満喫してほしいのです。
T.S.(部下)が言うように、東日本でこれだけ成長できる会社は本当に珍しいと思います。地場はもちろん、東日本各地に、鉄から製造、流通、金融、公共公益に至るまで、活躍できる多種多様な領域が広がっているからです。これらのフィールドと、これまで皆さんが培ってきた経験とをぶつけて、おもしろい化学反応を期待しています。
私が長年マネジメントに携わってきた中で、伸びる人の特徴を一つ挙げると、それはやはり「自分で考えて行動できる人」。よく就職活動では、「コミュニケーション能力」が尊ばれますが、やはりその前提や背景にあるのは、自分の軸だと思うんです。たとえ間違いや失敗をしたとしても、軸を中心に軌道修正さえできれば、道は未来まで延び続けていきますから。