データ分析世界大会“Kaggle - LLM Science Exam”でGold Medal獲得

~NSSOLで2人目、Kaggle Competitions Grandmasterの認定を取得。RAG活用し高精度実現~

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉置 和彦、以下「NSSOL」)は、LLM(大規模言語モデル)活用を課題としたデータ分析の世界大会「Kaggle - LLM Science Exam」(2023/07/12~2023/10/11)で第7位(全2662チーム中)に入賞し、Gold Medalを獲得しました。本結果により、NSSOL社内に所属するKaggle Competitions Grandmasterが2名となりました。

Kaggleとは、世界中のデータサイエンティストが集い、実データを含んだ課題に対する予測モデルの精度を競うオンラインプラットフォームです。今回参加した「LLM Science Exam」では、LLMが作成した科学に関する複数選択肢の問題に対する解答の精度を競います。本課題においては、LLMが出力した内容に関する検証の正確さや、制限されたリソースの中でLLMを利用できるようにする技術が競われました。

本大会に出場した社員が所属するシステム研究開発センター※1は、過去のデータ分析に関するコンペでも多くの実績※2を残すなどAI/データ利活用に関する技術的知見を豊富に蓄積しており、そうした研究成果を実際のビジネスにタイムリーに適用していくことで、お客様のDX推進をしていくことをミッションの一つとしています。システム研究開発センターに所属するチームが2023年にKaggleで獲得したメダルはGoldが2枚、Silverが1枚となります。

NSSOLは、今回のコンペにおいて、LLMの入力に関連する情報を外部データから検索追加することでLLMの出力を改善する技術である「RAG(Retrieval Augmented Generation)」を活用しました。RAGは、LLMの入力に関連する情報を外部データから検索追加することで出力の精度を改善する手法として、直近の急速な生成AIの普及に伴い注目が高まっている技術であり、例えば、社内文書を基に社内情報に基づく回答ができる生成AIの開発といったビジネス利用を期待されています。

システム研究開発センターは、先端技術の応用研究の拠点として、RAGをはじめとした将来トレンドとなりうる手法をいち早く実適用につなげるための研究を進めており、今回の課題においても高い成果を残すことができました。

今後もNSSOLは、当社のパーパス「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」のもと、AI/データ利活用をはじめあらゆる技術領域における研究開発を推進し、お客様のDX推進に貢献してまいります。

以上

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