日鉄ソリューションズとKore.ai、企業向け対話型AIプラットフォームの提供について協業開始

日鉄ソリューションズ株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：玉置 和彦、以下「NSSOL」）と、対話型AIプラットフォームおよびソリューションにおけるリーディングカンパニー、米Kore.ai（コア・エーアイ）の日本法人であるKore.ai Japan合同会社（本社：東京都港区、エグゼクティブ・バイスプレジデントアジア太平洋および日本社長：スリニ・ウナマタラ、以下「Kore.ai」）は、このたび、Kore.ai製品に関するリセラー契約を締結しました。NSSOLでは、本契約に基づき、8月より、対話型AIプラットフォーム「Kore.ai XO Platform」をはじめとしたKore.ai製品の提供を開始しました。

各企業は刻一刻と変化する市場環境に対応するため、様々なデジタルツール導入を含むDXを推進しています。特に昨今では各企業が生成AIを活用したチャットサービス「ChatGPT」の活用を模索しています。しかし、実際にツールを利用する従業員にとっては、ツールの乱立や業務ナレッジを含むデータの分散によって、運用が複雑化し、ユーザー体験に課題が残る場合があります。一方、情報システム部門においては、デジタルツール導入に伴い、従業員からの問合せや業務依頼が増え続けることが課題となっています。また、サービス提供事業者におけるカスタマーサービス部門においても同様に、自社の成長や提供サービスの拡充に伴って増加する顧客対応業務の効率化や自動化が求められています。

NSSOLとKore.aiは、対話型AIノーコードプラットフォーム「Kore.ai XO Platform」をはじめとしたKore.ai製品を提供することで、上記の課題やニーズを解決します。Kore.ai製品は、ユーザー意図を正確に把握し、コンテキストを理解した上でインタラクティブな対話型コミュニケーションが可能であり、基幹系システムを含む数多くのエンタープライズシステムと連携できるため、ユーザーはチャットボットを一元的な窓口として、データの呼び出しや更新、業務依頼や申請など様々な業務を対話型で実行することができます。また、Kore.ai製品の連携対象には「ChatGPT」（OpenAI/Azure OpenAI service）も含まれていることに加え、今後は企業独自の大規模言語モデル（LLM）作成・チューニング機能のリリースも予定されており、Kore.ai導入企業における言語系生成AI活用の統合的なユーザーインタフェース窓口を担うことが期待されます。さらに、Kore.ai製品はノーコードのプラットフォームであるため、導入企業は業務部門主体で運用し迅速に業務改善を行えます。NSSOLは、このようなKore.ai製品の特長を評価し、同社が提供するAIソリューション群に追加することを決定しました。

NSSOLはKore.ai製品の販売代理店として幅広い業界のお客様に対し上流の企画構想から導入、顧客の運用や内製体制の立ち上げまでを一気通貫で支援します。具体的な内容は以下の通りです。

1. 企画構想支援：Kore.ai製品の導入効果の試算やユースケースの検討支援
2. プロジェクト計画・実行：Kore.ai製品を活用した業務プロセス構築に向けたプロジェクト計画立案および実行
3. 運用・内製支援：顧客の運用定着、内製化に向けた教育や運用方法・施策の提案および伴走支援
4. プロダクト管理支援：導入効果の継続的な測定支援、Kore.ai社製品の適用領域拡張やユースケース追加を含めた中長期のロードマップ策定や更新

NSSOLは、従業員規模数千名～1万名以上の大企業や官公庁、多店舗展開をしている小売業でのITヘルプデスクを含む社内コミュニケーションの効率化や、カスタマーサービス部門を持つ金融業やサービス業、製造業における顧客対応の効率化や自動化によるコスト削減や顧客体験の向上を目的にKore.ai製品の提案を行っていきます。Kore.aiは、NSSOLが製造業のみならず、金融サービス、流通・小売等と幅広くビジネスを展開し、より上流フェーズから企業の業務課題を解決してきた実績をふまえ、今回の協業に至りました。

NSSOLでは、Kore.ai製品関連ビジネスにおいて、今後3年間で30社、5年後には50社への導入を目指すとともに、将来的にはこれらのサービスのメニュー化を図り、よりお客様が導入しやすい形でのソリューション提供に取り組んでいく予定です。また、NSSOLは当社のパーパス「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」のもと、AIソリューションをはじめデジタルテクノロジーの提供を通じてお客様の新しい価値創造に貢献してまいります。