日本初、Swiftとの協業企業としてValue Added Services Enabler認定を取得

~仕向送金・被仕向送金業務にSwift提供APIを活用し高度化目指す~

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉置 和彦、以下「NSSOL」)は、S.W.I.F.T. SC(本社:ベルギー、以下「Swift」)、スイフト・ジャパン株式会社(所在地:東京都千代田区、Managing Director, Head of Swift East Asia:アラン・デルフォッセ)を通じて、日本で初めて、Swiftとの協業企業として、Swift Platform Partner ProgrammeでValue-added Services Enablerコンプリメンター認定を取得しました。

Swift Value-added Services Enablerコンプリメンター認定とは

Value-added Services Enablerのコンプリメンター(協業企業)として認定されることで、NSSOLのソリューションにSwiftが提供するサービスを組み込み統合した形で提供することが可能になります。
コンプリメンター企業から金融機関に提供される業務システム上ではpre-val(pre-validation)、gpi(Global Payment Initiative)、TSS(Transaction Screening Service)など多数のSwiftサービスが提供されます。

海外送金業務の課題とSwift APIの活用

金融機関は、海外送金業務での送金依頼・着金の処理において、コンプライアンスのための行内規程遵守、外為法等の法令遵守、KYC(Know Your Customer:口座開設時の本人確認)・AML(Anti-Money laundering:マネーロンダリング防止)対応などのために、多くの確認業務を行っており、その業務において手作業の占める割合は少なくありません。加えて、Swift加盟の金融機関はISO20022対応(MX電文対応)が2023年3月より並行稼働期間に入り、2025年11月より完全施行への対応が必要となり、海外送金業務における事務量の増加が見込まれています。そのため、金融機関業務の一層の効率化・自動化が大きな課題となっています。

NSSOLが提供するインターネットバンキングサービス“CrossMeetz”は、Swift APIを組み込むことで、金融機関および金融機関利用者における手作業処理の削減やエラー率を低減させ、事務コスト削減を実現します。CrossMeetz仕向送金サービス・Swift電文作成サービスにおいてSwift API pre-validationを利用することで、金融機関利用者による送金受付依頼および電文作成の際に、Swiftで保持するコード一覧・ルールとの整合性チェックを行うことができます。送金依頼受付の入り口から入力内容の自動的なチェックを行うことで、記載不備等による手戻り・確認作業を抑制します。

今後の展望

当社は金融機関の海外送金業務における提供価値・生産性向上のために、“CrossMeetz”上でより多くの業務を完結することができようにサービス追加提供を継続的に図っていく予定です。今後はgpiによるTracking Statusの更新、TSSによる事前のスクリーニングチェック、Swift Netへの電文送受信などのサービス化を予定しております。

これまで当社は金融機関向けのインターネットバンキングサービス“CrossMeetz”を約10年間にわたり提供してきており、その開発と運用ノウハウを本サービスにも活用するとともに、本サービスをCrossMeetzのサービスとして追加することでより一層の利便性の向上を図っていく予定です。

今後もNSSOLは、当社のパーパス「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」のもと、本サービスや「CrossMeetz」を通じた金融業務のデジタル化を支援し、金融業界の発展に貢献してまいります。

以上

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