農林中央金庫向けインターネット為替予約サービスの導入

~外為総合インターネットバンキングサービスCrossMeetz(クロスミーツ)~

日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉置 和彦、以下「NSSOL」)は、農林中央金庫(所在地:東京都千代田区、代表理事理事長:奥 和登)向けに、NSSOL自社製品であるクラウド型外為総合インターネットバンキング「CrossMeetz(クロスミーツ)」の為替予約サービスを導入しました。2023年6月より、農林中央金庫はインターネット為替予約サービスの提供を開始します。従来、為替予約取引を電話受付で行っていましたが、インターネット経由でも受付可能となることで顧客利便性の向上を図り、また銀行間取引執行の自動化、基幹システムとの自動連携などにより農林中央金庫の事務作業の効率化を実現しました。

導入の背景

為替予約業務では、業務の専門性と市場(為替)変動に追従(連動)する即時性が求められます。更に為替予約取引の受付けを電話や店頭で行う場合、顧客に対しコンファメーション書類を手作成し、郵送・FAX送信を行うことになります。農林中央金庫では、従前から本業務の事務作業の効率化・簡素化が重要な課題となっておりましたが、加えて昨今の働き方改革や新型コロナウイルス対策に伴う電子での取引ニーズ増加への対応、そのための為替予約業務のシステム化が急務となっておりました。

導入の効果

農林中央金庫は、数多くの導入実績を持つCrossMeetzを効率よく導入し、最大限の効果を得ます。

1. 顧客ニーズの充足、顧客満足度の向上

従来の電話や店頭受付からCrossMeetz経由で為替予約取引を行うことで、顧客は、リアルタイムの取引可能なレートまたは指値で、直感的な画面操作により快適に為替予約取引を執行可能となります。

2. 事務効率化とオペリスク削減、人的リソースの有効活用

従来の事務作業フローをCrossMeetzに合わせて見直すと共に、手作業の大半をシステムで自動化または簡素化することで、人為的なミスを削減します。また、システム化により節約できた人的リソースを顧客の課題解決など重要な業務に割り当てることが可能となります。

3. セキュリティとコンプライアンスの強化

CrossMeetzは弊社クラウド上で稼働しており、堅牢なセキュリティ対策が施されています。顧客情報や取引データは、規制やコンプライアンス要件に準拠しており、法的なリスクを最小限に抑えます。

NSSOL選定理由

農林中央金庫には、CrossMeetzの機能の充実度、システム連携などの拡張性、UX(ユーザエクスペリエンス)で設計されたユーザに優しい操作性など、システムの先進性を評価いただきました。また、社としても革新的なテクノロジーを駆使した先進的な予測分析や人工知能の搭載などの基礎研究を行っていること、為替予約取引に不可欠な競争力のある為替レートを世界の200以上の金融機関と接続するプラットフォームと常時接続を実現しており高い技術力を有していること、業務的にも足決め取引、延長・前倒し取引の提供やそれに伴うインターバンクでの自動カバー取引実行を実現可能とするなど、フレキシブルな機能拡充を検討していることに期待いただいております。

今後の取り組み

NSSOLは、CrossMeetz導入後も、金融業務に精通した要員が導入から保守サポートまで一連のライフサイクルを担当することで、お客様個々の事情を理解した上で、課題解決や継続的な機能拡張を実現します。農林中央金庫とともに、農林中央金庫が描くDXを最短、最適に推進、実現してまいります。

今後もNSSOLは、当社のパーパス「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」のもと、更なる付加価値を提供するため外為業務領域はもとより幅広いサービスの拡充を行い、CrossMeetzを通じた金融業務のDXを支援し、金融業界の発展に貢献してまいります。

以上

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