社長年頭所感

2019年の年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。

昨年は新時代に向けたエポックメーキングな事象が多く、NSSOLにとって活況の一年となりました。コーポレートメッセージ「ともに、その先の答えを」を実現する3つのビジネスモデルNSSOL4.0(デジタルイノベーションモデル)2.0(ITパートナーモデル)1.0(SIモデル)の展望、そしてヒトを主役とした事業運営についてお話しします。

1. NSSOL4.0(デジタルイノベーションモデル)

IoT活用「安全見守り」の領域では、製鉄現場に展開している安全見守りソリューションのユーザーが1,000人を超え、屋外作業の見守りツールとして本格的に活用されています。本年は、この安全見守り分野のトップランナーとして、使いやすさを一層磨き、導入実績を増やし、デファクト・スタンダードを目指していきます。さらに、このプラットフォームを活かし、センサー情報や映像、音といった非構造化データを集約して、スマートファクトリーソリューションへの展開を図ります。
AI(人工知能)領域では、機械学習プラットフォームDataRobotの国内No.1リセラーとして、お客様からの強いご要望にお応えしてまいります。データ利活用のさまざまなニーズにお応えできるよう、データプリパレーションや匿名化など、ソリューションのレパートリーを広げ、AIを通じたお客様との関係強化に取り組んでまいります。

2. NSSOL 2.0(ITパートナーモデル)

(1)役割分担モデル(アウトソーシング)
包括的インフラアウトソーシングサービスNSFITOSでは、NSSOLのクラウドサービスabsonneとパブリッククラウドを組み合わせ、それぞれの特徴を活かしながらオンプレミス型も含めたインフラ全体の運用効率、運用品質を計画的に向上させています。また昨年設立したニューヨーク保守拠点を活かしたグローバルな24時間/365日体制を強化し、高いレベルのサポートを提供していきます。

(2)価値共創モデル(インソーシング)
価値共創領域では、スクラム開発が活況でした。お客様と一つのチームとなって企画実装を短いサイクルでまわし、サービスイン後も市場の反応に合わせて機能改善をしていく手法は、これまでにない成果をお客様にもたらしています。そして規模が大きくなるに従って、内部構造を整理し運用保守効率を向上させることでさらに効果を上げる、こうした動きも今年は活発になってくると考えています。

3. NSSOL 1.0(SIモデル)

新しいDX(デジタルトランスフォーメーション)システムと柔軟に連携できる基幹システムが求められており、既存のレガシーシステムの刷新、いわゆるモダナイゼーションのニーズが顕在化しています。NSSOLは、地域子会社や中国拠点も含めたNSSOLグループ横断の体制を構築し、お客様システムのモダナイゼーションを支援してまいります。

4. ヒトを主役とした事業運営

当社の最も重要な事業資産はヒトです。NSSOLグループは昨年9月末で社員数6,454人となり、パートナーの皆さんを含めると15,000人以上の人が働いています。大勢の多様な個人がのびのびと働けるよう、今年特に進めていくポイントを3点申し上げます。

(1)働き方変革
社員一人一人が自らの働き方をマネージメントできるようにしなくてはいけません。自分の時間、そして周りの人の時間も大切にする職場風土をつくります。

(2)ダイバーシティ
育児、介護、障がいなど、制約を抱えていても創造性を発揮できる仕組みを会社として、さらに整えていきます。

(3)オフィス環境の整備
虎ノ門(2020年4月~)、新川の2拠点化により、事業拡大・事業継続/BCPの観点はもちろん、働きやすい環境の整備と分散して働ける仕組みを確立していきます。

これからも、多様な社員が意欲高く働き続けるとともに、それぞれの幸せを追求できる会社を目指してまいります。

2019年4月には、「日鉄ソリューションズ株式会社(NSSOL)」に社名変更いたします。
本年も、お客様とともに、持続的に成長していくために、NSSOLグループ一丸となって取り組んでまいります。

本年もよろしくお願い申し上げます。

以上