社長年頭所感

2017年の年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。
昨年は年初の急速な円高に始まり、マイナス金利の導入やイギリスのEU離脱、アメリカ大統領選挙、その後の急速な円安/株高への転換など、予想を覆す出来事がいろいろ起きた年でした。こうした出来事が実際に社会や経済に影響を及ぼしてくる本年、変化をしなやかに受け止め、前向きの力に変えることが大事です。

ここ数年の動きをみると、お客様の積極的なIT投資の姿勢が鮮明になっています。ビッグデータを活用したマーケティング、グローバルな製品開発/生産管理や金融商品の取引/リスク管理による競争力の強化、こうした投資が活発化して、不透明な事業環境にも関わらず、システム投資は高い水準で堅調に推移しています。
大きく変化しようとする世界情勢の中で、日本企業がしなやかに対応し、世界で勝ち抜いて行くにはITの力がまさに必須となっています。ITの重要性、ITのニーズが高まる中で、ITを担う人材をどう担保するか。高い業務知見を持った熟練の社員が引退して行くなか、その後継となり仕事を支え、事業を変革していく優秀な人材をどう確保するか。こうした課題は人口の減少と高齢化が進む日本において、日本企業全てが共通に抱える構造課題です。このお客様の課題に正面から向き合い、応えて行くのがNSSOLの使命です。
お客様の機能の一部をNSSOLがお客様に代わって担う、あるいはお客様のビジネスモデルをNSSOLのメンバーも一緒に入ってともに考え構築する、こうしたお客様との関係をより密にしたITパートナーとなれる企業でありつづけることが、「創造、信頼、成長」というNSSOL創設の経営理念からの変わらぬ想いです。

<2017年 大事な2つのテーマ>

1. NSSOLグループの総力を挙げて、お客様の期待に応えていく

NSSOLグループの総力を挙げて、お客様における潜在ニーズを掘り起こし、期待に応えてまいります。
アウトソーシング事業の中核となるNSFITOSでは、昨年、東西2拠点化により利便性と信頼性を向上しました。本年は、運用自動化ソフトの活用により、両拠点での生産性、運用品質の抜本的な向上に取り組み、競争力を一段と強化します。また、最近特に重要になっているセキュリティ領域では、株式会社ネットワークバリューコンポネンツをNSSOLグループに加え、セキュリティ課題への対応力を強化します。

2. 働き甲斐のある会社、魅力ある会社となる

一人一人が健康で意欲を持って仕事に取り組めるよう、仕事と生活のバランスがとれる就業環境を実現することは、今や会社の競争力と成長に直結します。この認識の下で、昨年来「働き方変革」の活動を進めてきましたが、その中で、以下3つの取り組みが重要であると考えています。

① 無駄や非効率を無くし、仕事にメリハリを
サテライトオフィスや仮想デスクトップ、スカイプなどIT/システムを活用することで、離れた場所でのコミュニケーションや業務を可能にしたり、移動時間を減らしたりすることで、無駄や非効率を無くす、また仕事が少ない日は半休を取るなど、仕事にメリハリをつける取り組みです。

② 計画的な働き方に対する意識と実行
「計画的な働き方」を意識し、習慣化する。プロジェクト計画へ休日を明示的に織り込むなど、仕事の仕方、マネジメントを変えます。緊急事態においてお客様の要望に応えられる態勢を整えるなど、実行上の課題を解決しながら、できる職場から率先して取り組みます。

③ 働きやすい柔軟な職場環境作り
育児や子供の教育、介護などの生活上の制約の中で働く人たちが、女性も男性も、意欲を持って働けるよう勤務時間の短縮や在宅勤務など、柔軟で多様な就業環境を実現します。
この3つの視点から具体的な施策を計画、実行し、有給休暇取得日数、残業時間、総労働時間などのKPIを改善していきます。

本年は事業環境という点では様々な波乱も予想されますがNSSOLグループ一丸となって事業にあたるとともに、ますます進歩するITを追い風に事業を一層発展させることで、お客様とともに、持続的に成長してまいりたいと考えています。本年もよろしくお願い申し上げます。

以上