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電子契約クラウドサービスの導入で年間8万件の発注業務を迅速化

高砂熱学工業株式会社様

プロジェクト概要

背景

協力会社に対する工事の発注が多く、発注以降の工程も含めると膨大な数の文書がやり取りされていた。これら一連の契約関連業務を迅速化することが課題となっていた。

ソリューション

高砂熱学工業は、小規模な取引先でも導入が容易で導入実績も豊富な電子契約クラウドサービス「CONTRACTHUB@absonne」を選定。発注や請求などの業務に活用した。

成果

電子契約サービスにより注文書や請求書の95%が電子化され、高砂熱学工業と協力会社の双方で契約業務の迅速化と効率化を実現。年間数千万円規模のコスト削減を見込んでいる。

膨大な発注・請求業務の効率化へ

「環境革新で、地球の未来をきりひらく。」をグループパーパスとする高砂熱学。空調設備の設計・施工で業界トップの同社では、工事の協力会社に対する発注が年間8万件近くに上り、注文書や請書、請求書も含めて同80万件近い文書を協力会社との間でやり取りしている。これらの契約にかかわる一連の業務を効率化するため、高砂熱学は電子契約クラウドサービスを導入した。
情報システム部担当課長の増田 雅英氏は、その背景について次のように説明する。「発注業務では、大量の書類を印刷して承認を受け、捺印してから現場部門に送る手順を踏む必要がありました。書類の回付に数日かかるため月末にまとめて処理することが多く、それは工事の着工時期にも影響します。そのため、電子契約によるリードタイムの短縮とタイムリーな発注が重要な課題となっていました」。
膨大な書類の保管、郵送に関わるコストも課題の一つだった。注文書などの作成から保管(最低7年)にかかる人件費や経費を計算すると、その6割を電子化するだけでも年間3000万~4000万円のコスト削減につながるとの試算が出ていた。
高砂熱学は、これらの課題にしっかり対応できる電子契約ソリューションを比較検討した結果、日鉄ソリューションズ(以下、NSSOL)が提供する電子契約クラウドサービス「CONTRACTHUB@absonne(コントラクトハブ・アット・アブソンヌ)」を選んだ。

高砂熱学工業株式会社 情報システム部 担当課長 増田 雅英氏
高砂熱学工業株式会社 情報システム部 担当課長
増田 雅英氏

幅広い企業が使えるサービスを選択

高砂熱学が特に注目したのは、電子契約の導入のしやすさだった。「当社の主要な協力会社の中には、いわゆる『一人親方』と呼ばれるような個人事業主も少なくありません。電子契約の利用企業を広げるために、こうした小規模な協力会社でも導入しやすく、使いやすいことが絶対的な条件でした。例えば、電子契約に不可欠な電子証明書を取得する手続きは、比較検討した別のソリューションよりCONTRACTHUBの方がはるかに容易でした」(増田氏)。
新システムは計画通り2018年末に稼働した。当初は電子契約の普及がなかなか進まず、2019年における電子契約の利用率は27%にとどまっていたが、2020年に始まった新型コロナウイルス禍により、高砂熱学と協力会社の双方で出社が難しくなったことから電子契約が急速に普及し始めた。現在は発注の95%が電子化されている。
電子契約の普及により、発注業務のスピード感が大きく変わった。技術部主任の小島 麻美氏は、「以前は月末になると大量の発注書に追われ、書類がどこを回っているのか、郵送した書類がきちんと届いているのか、発注担当者でも見えにくい状況でした。しかし今は、書類がどこで滞留しているのかをオンラインで追跡できるので、すぐに催促して業務を進められます」と語る。

高砂熱学工業株式会社 技術部 主任 小島 麻美氏
高砂熱学工業株式会社 技術部 主任
小島 麻美氏

協力会社の契約業務も効率化

電子化による業務効率の向上も著しい。管理部業務1課主任の加納 竜輔氏は、「例えば、注文書の審査に必要な時間は、電子化したことでチェックすべき項目が大幅に減り、従来の3分の1くらいになっています。1日に数十件の書類を審査する担当者の作業負荷はかなり軽減されました」と話す。
監査や税務調査にも対応しやすくなった。「以前は監査の都度、書類を保管場所から取り寄せる手間がありましたが、CONTRACTHUBの導入後は必要な書類を瞬時に取り出せるので、非常に便利になりました」(小島氏)。
電子契約に応じた協力会社からの評価も高い。「電子契約になってから、データの格納場所さえ分かっていれば直接の担当者でなくても書類をやり取りできます。結果として協力会社内での情報共有が進み、属人化が解消されたという声をいただいています」(加納氏)。
高砂熱学は今後、契約業務をさらに改善しつつ、CONTRACTHUBの利用範囲を拡大していく予定である。「今回は発注以降の業務を電子化しましたが、その前段階にある基本契約も電子化していく方針です。また、図面や関連資料、見積もりのエビデンスとなる文書などもCONTRACTHUBで管理したいと考えています。NSSOLには今後ともさまざまな支援を期待しています」と増田氏は語る。

高砂熱学工業株式会社 管理部 業務1課 主任 加納 竜輔氏
高砂熱学工業株式会社 管理部 業務1課 主任
加納 竜輔氏

コアテクノロジー

●電子契約クラウドサービス「CONTRACTHUB@absonne」の導入・活用ノウハウ、電子契約や建設・設備関連業界に関する知見

システム概要

●電子契約クラウドサービス:CONTRACTHUB@absonne

関連SDGs

SDGs 8

電子契約によるリモートワークの推進と働き方改革の実現

SDGs 11

契約のペーパーレス化により環境保護とCO2削減に貢献

高砂熱学が導入したCONTRACTHUB@absonneのサービス概要

・NS(ロゴ)、NSSOL、NS Solutions、absonne/アブソンヌ、CONTRACTHUB、CONTRACTHUB@absonne(ロゴ)は、日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。
・その他本文及び図表内に記載の会社名及び製品名は、それぞれ各社の商標又は登録商標です。

高砂熱学工業株式会社様

本社: 東京都新宿区新宿6-27-30
創立: 1923年11月16日
資本金: 131億3400万円
売上高: 連結3388億3100万円(2023年3月期)
従業員数: 2166名(2023年3月末現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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