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2017-12-25 サステナビリティ イベント
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日本最大級のサイエンスコミュニケーションイベント「サイエンスアゴラ2017」で子どもたちを対象にしたプログラミングワークショップを開催

2017年11月24日~26日に開催されたサイエンスアゴラ (主催:国立研究開発法人 科学技術振興機構) で当社と当社グループの日鉄日立エンジニアリングがプログラミングのワークショップを開催しました。2020年度からの小学校でのプログラミング学習必修化の影響もあってか、プログラミングに興味をもつ親子連れの方々が多く訪れ、用意した整理券もあっという間になくなってしまう盛況ぶりでした。

NSSOLグループの特徴は問題解決のための道具としてプログラミングを利用すること、プログラミング前のロジックの立て方から始めることなど、システムインテグレータならではのワークショップです。

以下にその様子をご紹介します。

「K3Tunnel(ケイサントンネル)宇宙ステーションへの旅」

~新日鉄住金ソリューションズ~
小学校高学年以上向けのコンテンツで、「地球から宇宙ステーションまで安全に旅をする」ミッションに挑戦します。自分でプログラミング計算してミッションコンプリートを目指しますが、その成功条件は「高度10万mで速度2,000m/秒以上、かつ、その時点で燃料を2割以上残している」ことです。

参加してくれた子どもたちは熱心に説明を聞いています。

ロケットを打ち上げるためには、「速度」「加速度」「燃料」などが必要で、それらを組み合わせた色々な計算をしなければならないこと、プログラミングを使えばロケットが空中で爆発しないように燃料や速度をシミュレーションで確認できることを体感してもらいます。

子どもたちはプログラミングに夢中です。

セッションの最後には、参加者全員で誰のプログラムが一番少ない費用でロケットを打ち上げられるかを競い、白熱した戦いを繰り広げていました。ロケットにまつわる専門用語も計算も小学生には難しく感じたかもしれませんが、当社社員のフォローもあり1セッション40分という短い時間を夢中で楽しんでくれました。

費用計算の競争で盛り上がっています

新妻文部科学省大臣政務官(一番左の男性)が当社ブースを視察されました。

「K3Tunnel宇宙ステーションへの旅」は社会公共ソリューション事業部の佐々木公佳さん、武井丈治さん、湯川美涼さんが中心となって開発を進めてきました。3人は普段も宇宙にかかわる仕事をしていて「宇宙という言葉を聞くだけでワクワクしてしまう」とのこと。より多くの子どもたちに宇宙をめざしてほしいという思いを込めて「K3Tunnel宇宙ステーションへの旅」を開発しました。

「K3Tunnel宇宙ステーションへの旅」開発メンバー(左から 武井さん、佐々木さん、湯川さん)

「K3Tunnel宇宙ステーションへの旅」は、「プログラミングで学ぶ」をコンセプトに当社が開発したK3Tunnel(ケイサントンネル)を利用しています。ぜひアクセスしてみてください。
「K3Tunnel」サイト

「IchigoJamでプログラミング&電子工作 - Jammy! Programming.KIDS」

~日鉄日立システムエンジニアリング~
日鉄日立システムエンジニアリングは、5歳からの子ども向けに開発したコンテンツを出展しました。こどもパソコン IchigoJam(イチゴジャム)と簡単な電子工作を接続し、プログラミングで制御することを体験します。今回は「信号機を点滅させるコース」と「昆虫を動かすコース」の2つを用意しました。

電子工作のクワガタ(左)を動かしたり、信号機(右)を点滅させたりすることに挑戦します。

5歳の子どもでもプログラミングができる?そう、できるんです。その秘密が下の写真のカトラリーカードです。カード一枚に絵と電子工作の制御を示す文が書かれています。このカードを制御する順番に並べると、プログラミングの順番が決まります。次に並べた各カードを裏返します。そこにはプログラミング言語(Basic)のコードが書かれているので、その通りにパソコンに入力していきます。順番が合っていればプログラミング完成!最初は難しそうな顔つきで取り組んでいた子どもたちも、最後は「できた!」と笑顔になっていました。

プログラミングの順番を組み立てるためのカトラリーカード。視覚的にわかりやすいので小さな子どもたちでも理解できます。

カトラリーカードを使ってプログラミング中

子どもたちが「できた!」と笑顔になる瞬間が私たちにとっても嬉しい瞬間でした。

実際のプログラミングには論理的思考や抽象化する能力が必要になってきます。こうした能力は小学校低学年でもまだ発達途上の段階ですが、このカードを使うことで小さな子どもでも容易に理解できるように工夫を凝らしました。

システムエンジニア(SE)がプログラミングのワークショップを開くのであれば、プログラミングのコードだけでなく、こうしたプログラミング的思考まで含めて教えたいというのがJammy! Programming.KIDS※2を発案した萬谷さんのこだわりです。
そして、「今の小学生がおとなになる頃には、コンピューターはIoTやロボットにつながっているのが当たり前になっているはず。Jammy! Programming.KIDSが、その仕組みを学ぶ入口になってくれたら嬉しい」と思いを語ってくれました。

日鉄日立システムエンジニアリングは昨年もサイエンスアゴラに出展しましたが、その時に参加したお子さんが「今年もこれがしたくてまた来ました!」と、わざわざ群馬県からやってきてくれました。CSR担当の小林由実佳さんはそうした子どもたちとの触れ合いが楽しみだとのことです。

萬谷さん(左)と小林さん(右)

「サイエンスアゴラ2017」には、たくさんのみなさまにご来場いただきましてありがとうございました。またこのような機会を提供できることを私たちも楽しみにしています。

※1 IchigoJamは、株式会社jig.jpの登録商標です。
※2 Jammy! Programming.KIDSは日鉄日立システムエンジニアリング株式会社の登録商標です。

広報・IR室 エキスパート 奥村 康子

子どもたちだけでなく、おとなの方も挑戦してらっしゃいました。おとなでも十分に楽しめるコンテンツですので、是非「K3Tunnel」にアクセスしてみてください。

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