クラウドサービスで金融機関向けASP基盤を刷新

株式会社NTTデータ エービック様

プロジェクト概要

背景

・事業環境の変化に柔軟に対応できる基盤の必要
・運用管理レベルと効率の向上

ソリューション

・クラウドサービス「absonne/アブソンヌ」の活用
・24時間対応の運用管理や、性能・可用性の高い基盤を月額制サービスとして導入

成果

・コストや運用負荷を抑えつつ、柔軟にリソースを追加できる基盤を導入
・今後の事業拡張でも積極的に活用

  • 事業環境の変化に対応できる基盤の整備が求められる

    NTTデータ エービックは、金融機関向けの投資信託情報配信や関連パッケージの販売を主力事業としている。同社が、ASPサービス「Web @sset Manager」の基盤更改を検討し始めたのは、2008年頃である。
    最も重視した課題は、事業環境の変化に対する対応力の向上と運用負荷の軽減だった。利用者数の増加やサービス拡充の際、ディスク容量やサーバー台数を柔軟に増やせる基盤を求めていた。
    同時に、運用管理を外部委託して、アプリケーションの開発に自社が専念できる体制を整えることも課題の一つだった。
    課題解決のために、同社が選択したのが、新日鉄ソリューションズのクラウド・コンピューティングITインフラサービス「absonne/アブソンヌ」である。

  • 24時間の運用管理にも対応するクラウドサービス「absonne」

    NTTデータ エービックがabsonneを評価した点は三つあった。
    (1)柔軟にリソースを確保でき、利用した分のコストを月額制の料金で負担すれば済む、(2)高い基盤エンジニアリング力と高品質な運用サービスを利用できる、(3)コストパフォーマンスが高い─ことである。
     「障害の原因がわれわれの作ったアプリケーションにあるのか、クラウドサービスで提供する基盤にあるのかを調べる作業は非常に厄介です。しかし、absonneでは、アプリケーションと基盤の境界領域で発生するような障害についても、共同で取り組んでくれるなど、手厚いサポートを提供してもらえます」(システム開発グループグループリーダ)

  • コストを抑えながら、柔軟にリソース追加できる基盤を実現

    構築プロジェクトは2010年1月に始まった。absonneでは、新日鉄ソリューションズで検証・用意したハードウエア上に、要望に応じたミドルウエア類を導入して提供する。要件定義は1月中旬に終わり、2月末に基本設計が、4月末に詳細設計がそれぞれ完了。6月末には、構築した基盤の引き渡しを行った。absonneの基盤上で稼働する新しいWeb @sset Managerのサービスは10月に始まる予定だ。
    absonneはクラウドサービスでありながら、設計の自由度もある。
    「absonneでは、こちらの要望に応じた、最大限のカスタマイズを検討してくれます。結果として思い描いていた以上の基盤が設計できました」(I.B.開発グループグループリーダ)

コアテクノロジー

クラウド・コンピューティング、absonne(IaaS)、運用サービス、シンプロビジョニング

システム概要

●absonneが提供する主な基盤とサービス:
 ミドルウエア、OS、ハードウエア、ネットワーク、インターネットサービス、データセンター、基盤
エンジニアリング、運用エンジニアリング、運用サービス

株式会社NTTデータ エービック様

本社:東京都港区赤坂7-1-16
設立:1995年
資本金:3億2312万円(2010年3月1日現在)
売上高:12億1924万円(2009年6月末現在)
従業員数:50名(2010年3月1日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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