運用・保守のアウトソーシングにより IT部門の人的リソースをコア業務へ

ミツカングループ様

プロジェクト概要

背景

事業環境が大きく変化する中、国内のシステム部門にとってその変化に追随するための組織変革が重要課題となっていた。これを推進するのに必要な人的リソースを捻出するため、ノンコア業務のアウトソーシングを検討していた。

ソリューション

国内のシステム部社員が担っていたアプリケーション/インフラ保守・運用業務をNSSOLにアウトソーシングした。他ベンダーが構築したシステムの保守もNSSOLが一括してベンダー管理を実施する。

成果

保守・運用業務のアウトソーシングにより、国内のシステム部社員が担っていた業務を約20%削減。恒常的な人的リソース不足を解消したうえで、創出した余力をコア業務にシフトさせることができた。

  • 攻めのITを実現するため、社員の余力創出を検討

    食酢や「味ぽん」、鍋つゆ、納豆などの製造販売を手掛けるミツカングループは、2014年に北米で「Ragu(ラグー)」や「Bertolli(ベルトーリ)」というパスタソース事業を買収するなど、M&A(買収・合併)により海外事業を積極的に拡大している。
    このような事業環境を巡る大きな変化に対応するため、同グループにおいて国内の内務機能を担うMizkan Partnersの情報システム部は2015年、経営・業務部門に一層密着し、ITを武器としてビジネスに価値貢献できる組織への転換を図ろうとしていた。しかし、人的リソースが恒常的に不足していたため、組織改革を推進するための余力を生み出す手段として、情報システム部社員のノンコア業務をアウトソーシングする方向で検討を進めていた。

  • 難易度の高い「他社開発システムの保守」もNSSOLに移管

    ミツカングループは、複数のベンダーによる提案を比較検討した結果、ITアウトソーシングの実績と知見を評価し、新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)をパートナーに選定した。決め手は、短期・低コストで業務移行できる点や、同グループにおいてNSSOLがこれまで安定したサービスを提供してきた実績などである。
    当時のミツカングループには、Mizkan Partners自身や複数のITベンダーが開発・導入した162のアプリケーションが混在し、それぞれに保守・運用体制が異なっていた。NSSOLは、これらを一本化したうえで業務の標準化とドキュメント化を進め、社員が担っていた定型・非定型業務の移管や、他社が開発したシステムの保守の一括管理まで請け負う難易度の高い業務移管を2016年3月からの3カ月で完了させた。

  • システム部門で2割以上の余力を創出、保守・運用品質も高水準を達成

    2016年10月からNSSOLに一本化した体制で保守・運用業務を開始した。現在に至るまで大きなトラブルはなく、安定したシステム運用を続けている。システムサポートを利用したユーザーに対するアンケート調査では、8割近くがNSSOLのサービスを高く評価している。
    主目的である余力の創出については、情報システム部社員の作業負荷を2割以上削減できた。その結果、企画業務などのコア業務へ人材をシフトできるようになっている。また、システム担当者への詳細なヒアリングに基づきNSSOLが作成した運用手順書により、情報システム部は定型業務の標準化と属人化の解消を達成した。非定型業務については今後も引き続き、定型化や標準化をNSSOLと一緒に取り組んでいく。

コアテクノロジー

ITアウトソーシング、IT業務アセスメントスキル、IT組織トランスフォーメーション支援サービス「NSTranS」

システム概要

●国内のほぼすべての業務システムにおけるアプリケーション/インフラ保守・運用・ヘルプデスク業務

ミツカングループ様

売上高:2334億円(2017年2月期)
従業員数:約3700名(2017年3月末現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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