事業拡大加速へシステム運用体制を変革 包括的アウトソーシングでコア業務に集中

大東建託株式会社様

プロジェクト概要

背景

管理戸数とともに増加するデータ量に対応する一方で、会社の事業展開を支えるIT企画・戦略業務への注力が求められていた。システムの安定運用とコスト効率を追求するとともに、IT部門をコア業務へ集中させたいと考えた。

ソリューション

ITインフラの運用・保守、新鋭データセンター、マネージド・クラウドサービスを包括的に提供するITアウトソーシングサービス「NSFITOS」を採用。オンプレミスとクラウドで構成するハイブリッド環境の構築・運用を一元化する。

成果

システムの安定性とコスト効率のさらなる向上、災害対策の強化、将来的なデータ量増加への対応などを実現。加えて、会社の事業展開を支えるIT企画・戦略の策定といったコア業務へIT部門が集中する体制を整備できた。

  • 安定運用とコスト効率などの追求に向けて、運用体制の変革を本格化

    「限りある大地の最有効利用を広範囲に創造し、実践して社会に貢献する」という経営理念のもと、独自の「賃貸経営受託システム」を中心に、事業を拡大している大東建託。2016年3月期の連結業績は、8期連続の増収増益を実現した。
    同社の情報システム部門が、運用体制の変革を本格化したのは、2006年である。当時、大東建託は東京で稼働していた業務システムを北九州の自社ビルへ移転・集約し、運用の一部を外部委託していたが、事業拡大に伴うサーバーの増加で管理負荷の増大や設置スペース不足などに悩んでいた。2012年には、システムのさらなる安定稼働やコスト効率の追求、データ量増大への対応、事業部門へのサービス拡充、管理負荷削減に向けて、運用委託範囲の拡大や外部データセンター(DC)への移設などを検討する。

  • 包括的ITアウトソーシング「NSFITOS」でインフラ構築・運用を一元化

    大東建託が一連のプロジェクトのパートナーとして選んだのが、新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)である。それまでも自社ビルで稼働するシステムの運用の一部を、大規模システムの運用実績が豊富である、北九州でスキルの高いIT人材を擁するなどの理由でNSSOLへ委託していたが、他事業者との比較を経て改めて支援を依頼した。
    大東建託は2012年8月、自社システムをNSSOLの北九州DCへ移設してNSSOLへの運用委託範囲を拡大。2015年1月には、NSSOLが北九州DCで提供を開始したマネージド・クラウドサービス「absonne Enterprise Cloud Service」で、ITインフラのクラウド化に着手。包括的ITアウトソーシングサービス「NSFITOS」(エヌエスフィットス)により、オンプレミスとクラウドで構成するハイブリッド環境の構築・運用を一元化した。

  • 3年間で4億円の削減などを実現へ、IT部門はコア業務に集中

    大東建託は基幹業務システムについて、NSSOLの高いスキルを持つIT人材による運用で、これまで以上の安定性を実現。システムのITインフラコストもクラウド化により、オンプレミス環境と比較して、2016年からの3年間で4億円削減される見込みである。堅牢なDCを活用することで、将来的なデータ量の増加に対応できる拡張性と災害対策も強化している。また、運用・保守の外部委託範囲を拡大することで、運用担当者が2005年の10人から2016年には5人へ半減。大東建託は、情報システム部門が会社の事業展開を支えるIT企画・戦略の策定、AIやロボットのような新技術への対応といったコア業務に集中できる体制を整備した。NSSOLが2016年7月に開設した「NSFITOSセンター西日本」の活用などで、さらなる運用の高度化も進める予定だ。

コアテクノロジー

NSFITOS(エヌエスフィットス)、ハイブリッドクラウドインフラ(absonne)、ITアウトソーシング

システム概要

●サービス拠点:新日鉄住金ソリューションズ北九州データセンター、NSFITOSセンター西日本
●クラウドサービス:マネージド・クラウドサービス「absonne Enterprise Cloud Service」(アブソンヌ・エンタープライズ・クラウドサービス)

大東建託株式会社様

本社:東京都港区港南2-16-1
設立:1974年
資本金:290億円(2016年3月31日現在)
売上高:単独6173億円/連結1兆4116億円(2016年3月期)
従業員数:単独1万256名/連結1万5692名(2016年3月31日現在)
グループ会社:連結対象会社25社、関連会社3社(2016年3月31日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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